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MILLENNIUM PARADEと表記を大文字に変え、世界に向けての発信が本格スタート。RCA UK、EPIC USと、欧米でそれぞれ名門レーベルと契約を果たし、今後ミレパの世界観はグローバルに共有されていくものとなる。その第1弾シングル。世界に発する第一声とも言える曲が“GOLDENWEEK”という肩の力の抜けたタイトルなのも常田大希らしいが、ディープハウス的なミニマルシンセのサウンドに乗せて届けられる歌詞、限りなくエフェクティブなボーカルは仮想的かつ無慈悲な都市の風景を表現し、東京から世界に向けての密かな叫び声のような、静かな産声のような、不安と迷いを含んだ音像を生み出している。この曲を皮切りにMILLENNIUM PARADEは「KONG TONG TOKYO(混沌東京)」という仮想都市を舞台に音楽を紡いでいくことになる。「死にたくない」「心を弄ばないで」と歌う全編英詞の歌はその物語の第一章。ラストの《Please wake me up》という歌詞が、この先どのような物語に続くのか、とても楽しみだ。(杉浦美恵)(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年7月号より抜粋)
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