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『SINGLE 1』に続くナンバリングタイトルの2作目。無作為でキャラクター性の薄い名づけに騙されるなかれ、中身は相当に濃い。まずポッキーのCMソングとしてオンエア中の“Backseat”は、往年のストロークスあたりを好きな人ならどストライクであろう、端正な8ビートと歯切れよいクランチギターを主とした引き算のアンサンブルからポップに弾けていく爽やかなロックチューン。もうひとつの新曲“Boy Fearless”は菅田将暉主演のサスペンススリラー映画『Cloud クラウド』インスパイアソングで、ダークな装いの演奏に乗る歌ともラップともつかない歌唱がサイコ味も漂わせるクールなラウドナンバー。もうこの時点で陽と陰の対比にクラクラする。さらに3rdアルバム収録の名バラードを軽快なギターロックへ生まれ変わらせた“真夜中(drive ver.)”に、小田急線・相模大野駅で流れる“ワタリドリ”の列車接近メロディをまさかのフル尺収録。シングル作品ながら現在のモードと仕上がり具合を余すことなく伝えてくれる。(風間大洋)(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年11月号より抜粋)
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