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80年代のギターポップ~現行の海外インディーロックの潮流を捉えた音楽性、そして、詩的な響きの中に現代的なテーマ性を映し出す歌によって、音楽ファンを魅了し続けるLaura day romanceの新曲“heart”は『赤毛のアン』シリーズを原作にしたアニメ『アン・シャーリー』のエンディングテーマとして書き下ろされた楽曲だ。サウンドの基調はオルタナカントリー。アコギやバンジョーのオーガニックな響き、心地よく跳ねるビートが広がり、リスナーの心をふっと解いてくれるような優しい音像へと結びつけている。何気なく続く生活の中で、身近な人との会話や目にしたものによってゆっくりと変化していく人の在り方を描いたリリックは、アニメのストーリーに寄り添うとともに、幅広い層のリスナーの日常とも重なるはず。適度な抑制を保ったまま、少しずつ少しずつ高揚感を増していく井上花月のボーカルを含め、これまでとは違った文脈でローラズの音楽が広がる大きなきっかけになりそうだ。(森朋之)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年6月号より)
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