『ROCKIN'ON JAPAN』がお届けする最新邦楽プレイリストはこちら
まるで現代音楽のような弦のアレンジが印象的な“My Answer”(ドラマ『緊急取調室』主題歌)で長屋晴子は、常に選択を迫られる人生について歌っている。進学や結婚、就職などの大きな決断だけでなく、日々のちょっとした判断が人生に影響を及ぼすことは想像以上に多く、「あのときこうしておけば」という後悔がいつもつきまとう。それでも我々は、まるでひとつの道を進むように日々を送り続ける──そう、この曲で描かれているのはまさに人生の本質そのものだと思う。カップリングの“さもなくば誰がやる”(劇場版『緊急取調室 THE FINAL』主題歌)は、《常識外れが変えてくんだ》というフレーズから始まる楽曲。緻密なアレンジメントと意外性に溢れた展開は、J-POPのど真ん中にいながらも奔放なトライを忘れないこのバンドのスタンスを改めて提示している。誰もが楽しめる間口の広さを持ちながら、メンバー個々のプレイヤビリティを存分に発揮し、ポップスの可能性を追求する。この姿勢もまた、緑黄色社会が強い求心力をキープしている理由だ。(森朋之)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年12月号より)
『ROCKIN'ON JAPAN』12月号のご購入はこちら
*書店にてお取り寄せいただくことも可能です。
ネット書店に在庫がない場合は、お近くの書店までお問い合わせください。