来年1月に新作、その前に今月急遽来日も決まったヴァンパイア・ウィークエンド。その新作から公開された新曲“Horchata”がまた、マリンバやら打楽器とエレクトロが昼下がりの密林で鼻唄に興じるようなカリビアン・ポップで最高。Voのエズラがゲスト参加したザ・ヴェリー・ベストにも通じるアフロ解釈の軽妙さにクラクラきてしまった。で、その新曲を「アルバム中最高の出来」と自負するのがKeyのラスタム。と、そのヴァンパイア・ウィークエンドとはNYで盟友同士のラ・ラ・ライオットのVoウェスによるユニットがこれ。本作はデビューアルバム。シンセを駆使したカラフルなダンス・ポップ、というMGMTやパッション・ピットらと共有する最近流行りのモードを押さえつつ、両者ならではのトロピカル趣味とエキゾチシズム、そしてジャクソン5のカバーにも窺えるR&Bへの憧憬やブルー・アイド・ソウル的な叙情性も湛えた音/歌の懐っこさが愛らしい。かつてのポスタル・サーヴィスのような驚きはないが、この無邪気な多幸感はとても今っぽい。エズラも1曲参加。しかしなんたって白眉は、ダーティー・プロジェクターズのエンジェルが歌うM4に尽きる!(天井潤之介)