油断禁物!!

高橋優『素晴らしき日常』
2010年07月21日発売
SINGLE
高橋優 素晴らしき日常
秋田県出身の26歳で、札幌の大学への進学と同時に路上で弾き語りを始めた、という経歴のシンガーソングライター、高橋優。私が彼の歌を初めて聴いたのは今年の春に、東京メトロのCMソングに起用されていた“福笑い”という曲。誰かに似ているようで、でも誰にも似ていないクセのある歌声が耳に残った。そしてこの度『風とロック』などを手がける箭内道彦のプロデュースによりシングル『素晴らしき日常』でメジャーデビュー。この曲は社会や国や犯罪やいじめに対する失望を独特の視点と鋭さで言葉にしながら、《また笑うことはできるかい? まだやりたいことはあるかい?》と聴く者に手を差し伸べる。攻撃性も半端じゃないが、この音楽が必要ならばとことん救いたいという彼の姿勢が感じられる。カップリングの“8月6日”は不器用な僕の、これまたあけすけなラブソングだが《緊張した》というフレーズが効果的に使われていて聴き手を主人公にしてしまう。やるせない気持ちも一気に晴れやかにするような旋律を追い始めたら最後、まだまだ謎の多いこの男のことが気になって仕方なくなるはずだ。(上野三樹)
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