何せ、あの向井秀徳がきちんとしたプロジェクト名まで掲げて初めてのアルバムを完成させたのだから、このKimonosには巨大な可能性と必然があるに決まっているのだ。いざ音を聴くと、予想以上の素晴らしいケミストリーが巻き起こっていて、胸が躍る。シンセサイザーがメインの、強いて言うならばニューウェーヴ的なサウンドだが、世界中見渡してもKimonosでしかない、無国籍で独特なサウンド・デザインが堂々と生まれている。英語と日本語が混在した歌詞、代わる代わる、そしてときに重なり合う向井とLEO今井のボーカルが、ゾクゾクするような奇妙な磁場を形成していて、もうたまらない。ギラギラと才気がみなぎり、互いの特性がより引き出され、補い合い、しかもその楽曲がとてもハイレベルな、幸福なプロジェクトだ。(小松香里)
国籍不明の新しい音楽
Kimonos『Kimonos』
2010年11月17日発売
2010年11月17日発売
ALBUM
何せ、あの向井秀徳がきちんとしたプロジェクト名まで掲げて初めてのアルバムを完成させたのだから、このKimonosには巨大な可能性と必然があるに決まっているのだ。いざ音を聴くと、予想以上の素晴らしいケミストリーが巻き起こっていて、胸が躍る。シンセサイザーがメインの、強いて言うならばニューウェーヴ的なサウンドだが、世界中見渡してもKimonosでしかない、無国籍で独特なサウンド・デザインが堂々と生まれている。英語と日本語が混在した歌詞、代わる代わる、そしてときに重なり合う向井とLEO今井のボーカルが、ゾクゾクするような奇妙な磁場を形成していて、もうたまらない。ギラギラと才気がみなぎり、互いの特性がより引き出され、補い合い、しかもその楽曲がとてもハイレベルな、幸福なプロジェクトだ。(小松香里)