活動休止中のフォール・アウト・ボーイからはジョーとアンディーの2人が、アンスラックスからはスコットとロブが集結。ボーカルにはエヴリ・タイム・アイ・ダイのキースを抜擢し結成されたのがこのザ・ダムド・シングス。元々アンスラックスの大ファンだったというジョーがスコットと知り合ったことがバンド結成のきっかけになったらしいが、バンドの鍵を握るのは、パブリック・エネミーをはじめ異ジャンルのアーティストとのコラボを経験してきたスコット・イアン、やはりその人だろう。彼をバンドの核に置き、フォール・アウト・ボーイのジョーとアンスラックスのロブがプロデュース全般の細部を指揮するという陣容。自然発生的に始まったバンドだけあって、その関係性がそのまま統率の取れたバンド・アンサンブルに繋がった。サウンドはストーナーからハード・ロックまでを横断するものだが、趣味的な内容に陥ることなく、フックの効いたギター・リフやすぐ耳に馴染むメロディーなど、幅広い層のヘッズにアピールできるパワーを備えている。世代的にも大きな差があるにもかかわらず、幸福なコラボになったのは、お互いの音楽性が補完し合った結果だろう。ライブ栄えしそうな曲も多い。来日にも期待。(塩澤淳)