これは80年から89年までの作品から選曲されていた『時空の覇者』の続編となるベスト盤で、90年発表の『ノー・プレイヤー・フォー・ザ・ダイング』から最新作までを網羅。ソースになったアルバムの数は前のと殆ど変わらないが、かけた年月が倍の20年だからか、あるいは大作が増えて曲単位の長さが延びたことの反映なのか、2枚組でトータル150分超のボリュームに膨れ上がった。なお『時空~』でもポール・ディアノ時代のナンバーがそうなっていたように、今回もブレイズ・ベイリー在籍時の楽曲は、ブルース・ディッキンソンの歌ったライブ・テイクで揃えられている。世界観が崩れないよう美学が貫かれているのだ。
アイアン・メイデンは初期!という偏見が強かった自分には、たいへん勉強になる作品でした。(鈴木喜之)