バンドの20年を綴った映画『パール・ジャム20』のサントラ盤で、レアなライヴ音源や未発表デモ曲など全29曲を収録した2枚組。ここまで書くのに「!」を入れるのを何度も我慢したくらい豪華な内容だが、過去20年の膨大な量の音源から選び出された収録曲にはそれぞれ思い出が詰まっていて、編集したキャメロン・クロウ監督と共に、今作を作っていたときのメンバーの気持ちを思うと胸が熱くなる。1枚目は映画で使われた曲のライヴ音源が集められていて、『テン』リリース前の“アライヴ”や、去年ニール・ヤングと共演した“ウォーク・ウィズ・ミー”などお宝満載。デモ/レア曲集の2枚目ではアリス・イン・チェインズの曲のデモがあったり、マットやマイクのデモが聴けたり、“ナッシング・アズ・イット・シームズ”はジェフが作ったデモと完成曲のライヴ・ヴァージョンを聴き比べられたり、“オブ・ザ・ガール”のインストなんて、もう……(観客にブーイングされた“ブッシュリーガー”も)。ここにあるのは、ファンにとってもこの20年を共にしてきた音楽であり、それはそのまま私達の人生のサントラにもなっている。(網田有紀子)