いつだって全てを、さらりと露に

GRAPEVINE『Best of GRAPEVINE 1997-2012』
2012年09月19日発売
ALBUM
GRAPEVINE Best of GRAPEVINE 1997-2012
デビュー15周年を迎えたGRAPEVINEの、初のベストアルバム。7月にWebで行われたファン投票のランキングを見て、驚いた。シングル曲や、所謂歌モノと言える曲だけではなく、グルーヴがとぐろを巻いているような曲も上位にランクインしていたからだ。特に“豚の皿”。彼らがライヴバンドとして愛されてきたことを象徴する結果だと思った。
 
そんな投票ランキングと、タワーレコード対象店舗で行われた投票を加味し、厳正なる選定の上で選ばれた30曲を、2枚組にしてリリース。デビューミニアルバムのタイトルナンバー“覚醒”から、最新ミニアルバム『MISOGI EP』の“RAKUEN”(※正しい表記は取り消し線入り)まで、新旧満遍なく収録されている。個人的には、初めて彼らに魅了された、“君を待つ間”も入っていて嬉しい。この曲の、温かく切なく丸裸の男心が表現されているところにキュンとしたのだが、その後、ライヴを見てみたら、飄々と獰猛さも剥き出しにしていて、さらにドキドキしたことを覚えている。そして彼らは今や、自然体のグルーヴで全てをなぎ倒すことのできる、この国において貴重なバンドとなった。その奇跡的な軌跡。(高橋美穂)
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