さて、本作は華々しいブリープ・シンセを重ね合わせるというよりも、ビートの質感同様にストイックな音選びによって必殺フレーズが次々に飛び出す序盤(先行シングル“XTC”含む)が特にロッキンなテクノの手応え。どこかアルター・エゴを彷彿とさせる。一方、唐突な感傷的メロが印象深い“Ich R U”や不穏なベース・ミュージック風のラップ・チューン“Circus Full Of Clowns”がリスニング作品としての奥行きをもたらしている。以前楽曲をリミックスしたスヌープ・ドッグも終盤で登場のヴォリューム感だ。(小池宏和)
洗練と高揚感の両立
ボーイズ・ノイズ『アウト・オブ・ザ・ブラック』
2012年10月05日発売
2012年10月05日発売
ALBUM
さて、本作は華々しいブリープ・シンセを重ね合わせるというよりも、ビートの質感同様にストイックな音選びによって必殺フレーズが次々に飛び出す序盤(先行シングル“XTC”含む)が特にロッキンなテクノの手応え。どこかアルター・エゴを彷彿とさせる。一方、唐突な感傷的メロが印象深い“Ich R U”や不穏なベース・ミュージック風のラップ・チューン“Circus Full Of Clowns”がリスニング作品としての奥行きをもたらしている。以前楽曲をリミックスしたスヌープ・ドッグも終盤で登場のヴォリューム感だ。(小池宏和)