自己強迫的なまでに徹底した作り込みを行いながら、彼本来の耳馴染みの良い作風が活かされて、表題どおりに聴く者の生活にするりと浸透してゆく。ポップ性能の面においても、イージーな EDMバブルに対するアンチテーゼとしても、ゴールド・パンダの記名性豊かな作品は今、求められて然るべきサウンドとして鳴り響いている。時折、オリエンタルな情緒やテーマを忍ばせるのは在日経験があるからなのか、日本人リスナーの耳と親和性が高いのもナイスなダンス・アルバムだ。(小池宏和)
温故知新の理想型
ゴールド・パンダ『ハーフ・オブ・ホェア・ユー・リヴ』
2013年06月05日発売
2013年06月05日発売
ALBUM
自己強迫的なまでに徹底した作り込みを行いながら、彼本来の耳馴染みの良い作風が活かされて、表題どおりに聴く者の生活にするりと浸透してゆく。ポップ性能の面においても、イージーな EDMバブルに対するアンチテーゼとしても、ゴールド・パンダの記名性豊かな作品は今、求められて然るべきサウンドとして鳴り響いている。時折、オリエンタルな情緒やテーマを忍ばせるのは在日経験があるからなのか、日本人リスナーの耳と親和性が高いのもナイスなダンス・アルバムだ。(小池宏和)