ポスト・ロックもエモも超越!

アウルズ『トゥー』
2014年03月12日発売
ALBUM
アウルズ トゥー
90年代前半のシカゴで独自のポスト・ハードコアを鳴らし、後年のエモと繋がる流れにおいても超重要バンドとして未だに高く評価されているキャップン・ジャズ。解散後に各メンバーは、ジョーン・オブ・アーク、ゴースツ&ウォッカ、オーウェン、プロミス・リングなど様々な形で活躍してきたが、それら派生プロジェクトの中でもキャップン・ジャズの4/5が集まったアウルズは、少し特別な存在だと言っていい。13年ぶりのセカンドは、2010年のキャップン・ジャズ再結成ツアーを経て、その勢いで作られたもので、前作およびキャップン・ジャズと直結した独自のサウンドは、23年前/13年前と変わらぬオリジナリティを保ち、エッジーであり続けているという、かなり驚異的な内容だ。

ちなみにレコーディング後、メンバーの仲は険悪になり(ティム・キンセラは弟のマイクと半年も口をきいてなかったらしい)今後の活動はライヴを5回くらいやるしか予定がないそうだ。なんとも勿体ない話だが、そういう状況へ繋がるテンションのようなものは確かに感じられるし、本作の底知れぬ魅力の一端を担っているのかもしれない。(鈴木喜之)
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