ナノ デビュー5周年シングル第2弾! Wタイアップの最新作に込めた真実(2)
本当に手に入れたいもののためなら、自分を燃やし尽くして灰から立ち上がるくらいの気持ちが必要なんだと思う
――ナノさんの音楽活動は5周年を迎えるわけですけど、今回のシングル『MY LIBERATION/PARAISO』は、デビュー5周年企画の第2弾ということで。充実した活動を続けられたことに関しては、どのように感じています?
「いつの間にか辿り着いたというのが実感です。でも、5周年だからといって何かが大きく変わるわけでもないんですよね。リスナーのみなさんと、この機会に一緒にお祝いをするようなことができたらいいなと思ってます」
――タイトル曲の“MY LIBERATION”と“PARAISO”は、『チェインクロニクル~ヘクセイタスの閃~』の曲ですが、運命に身を委ねるのではなく、自分の意志と行動で人生を切り拓こうとする姿が、各々の角度から描かれていると感じました。
「『チェインクロニクル』の物語に触れる中で、自分とリンクするものを感じたんです。だから、どちらの曲も素のままで歌詞を書くことができました」
――“MY LIBERATION”に関しては、《何度燃え尽くされ その灰から立ち上がる人生》というフレーズが力強いですね。必死に戦っている姿が伝わってきます。
「『チェインクロニクル』は、それくらいに辛い世界なんです。そこから、こういう表現が出てきました。自分はひとりっ子で、ずっとひとりで戦ってきた感じがあるので、そういう面も表れてるように感じます」
――現実を前にして「これは運命だ」って大人しく受け入れ過ぎると、可能性を狭めることにもなりますよね。
「それがまさにこの曲にこめたメッセージです。納得するところまでやらないと、その先にある可能性って分からないと思うんです。本当に手に入れたいもののためならば、自分を燃やし尽くして、灰から立ち上がるくらいの気持ちが必要なんだと思います」
――“MY LIBERATION”は、パワフルなロックサウンドとストリングスの融合にもワクワクさせられますよ。
「『冷静に聴けるもんなら聴いてみろ!』っていう感じです(笑)」
――(笑)ナノさんの歌声は、ドラマチックさの塊だなと感じるんですけど。
「ありがとうございます。小さい頃から喜怒哀楽が激しいところがあったので、そういう面も出ているのかもしれないです。それぞれの感情のグレーゾーンがなくて、泣く時は思いっきり泣くし、喜ぶ時はとことん喜んでたんです。家族とご飯を食べてる時に、『うるさい!』って言われるくらい『美味しい!』って言ってましたから(笑)。聴いてて盛り上がれたり、感情移入できるっていうのは、音楽の良さだと思うんです。だから自分の歌もそういう部分を大事にしてます」
――そして、今回のもうひとつのタイトル曲“PARAISO”は、劇場版の『チェインクロニクル~ヘクセイタスの閃~』のエンディングテーマですね。
「この曲は映像と一緒に流れたのを劇場で聴いて、とても感動しました。歌詞と映像のキャラクターがすごくリンクしてて、自分が書いた歌詞なのにすごくグッとくるものがあったんです。映像がついた瞬間に曲が2倍にも3倍にもなるというか、新しい生命が吹き込まれるような感じになるんですよね。何度も繰り返し聴いてた曲も、アニメで流れると新曲を聴いたような感覚になります」
――“PARAISO”は、ゆよゆっぺさんが作曲ですね。
「ゆよゆっぺさんは昔から知り合いで、1stアルバムの『nanoir』にも参加してもらったんです。ロックでありつつ素直な印象のサウンドが魅力の方ですけど、“PARAISO”にもそういう面が出ていると思います。だから歌詞も素直なものを書きたいとイメージしてました」
――《縋る答え》の部分の巻き舌っぽい感じが、すごく印象的なんですが。
「意図したわけじゃなく、レコーディングの時に巻き舌になっちゃったんです。ディレクターさんが気に入ったみたいで、そのままこうして採用されました(笑)。歌いながら思わず出ちゃうこういうのもありなんですよね。偶然出てきたものを活かすことは結構多いです」
――そういうテイクを活かしているのも、ナノさんの音楽のエモーショナルさの理由のひとつかも。
「ディレクターさんがそういうものが好きなんですよ。レコーディングでは、何度も歌わせてはくれないですし。『これでラストだよ』って言われて、『まだ2回しか歌ってないのに』って思うことがあります(笑)。でも、その分『頑張んないと!』って思えるんです。それで感情が入るんですよね」
日本とか海外とか意識しないで、同じような感覚でやって、境界線をぶち壊していきたい
――今回のシングルは5周年の企画の第2弾ですが、今後に関してはどうなっていくんでしょう? 現時点では5月にアルバムをリリースするということと、夏のツアーが発表されていますが。
「その先も考えてることがあるので、期待していてください。この5周年の企画、相当濃厚なものになりますよ。ナノ自身もドキドキしてます」
――最近、海外での活動の機会も広がってきていますよね。
「はい。海外のみなさんにも、ひとりでも多く聴いて頂きたいと思ってます。Twitterで英語のメッセージを頂いたりもするので、日本以外でも聴いてくれてるのは感じるんですけど、実際の人数とかはなかなか数字では分からないんですよ。だから実際に海外でライブをやった時はその数に驚きましたし、『こんなに歌えるの⁉ 日本語なのに合唱してる!』って思いました」
――日本語で歌ってくださるのを見ると、感激するでしょうね。
「ほんとに嬉しいです。海外でもどんどん歌いたいです。日本とか海外とかいうことを意識しないで、同じような感覚でやって、境界線をぶち壊していきたいです。音楽って広がれば広がるほど大きな力を持つと思うので、もっと大きな舞台で歌ったり、いろんな場所へ向けて発信していきたいんですよ」
――今はネットによって海外にも発信しやすいし、いい時代に生まれたということも感じるんじゃないですか?
「その通りですね。『いい時代に生んでくれて、ありがとう!』って親に対して思います(笑)。今やバイリンガルが珍しい時代でもないですし、トライリンガルとかもいるじゃないですか。今の時代に生まれて、こうして音楽をやれて、ハイブリッドな育ちをしててというのが、違和感なくできる時代なんだと思います。それがすっごくありがたいです」
――“MY LIBERATION”や“PARAISO”で描いているように、「自分にできるのは何なのか?」っていうのを常に考えながら道を切り拓いてきたのが、ナノさんの音楽活動じゃないでしょうか?
「そう言って頂けると嬉しいです。やはり人任せにはできないですから。自分のことは自分でしか切り拓いていくことができないので、これからも手を抜かないと決めてます」
ミュージックビデオ
リリース情報
![](/contents/feat/nano_201701/img/disc01.jpg)
![](/contents/feat/nano_201701/img/disc02.jpg)
『MY LIBERATION / PARAISO』
2017年2月1日(水)発売
(ナノver.)VTCL-35250 / ¥1,300+税
(アニメver.)VTCL-35251 / \1,300+税
収録内容:
(ナノver.)
1.MY LIBERATION(TVアニメ『チェインクロニクル~ヘクセイタスの閃~』OPテーマ)
2.PARAISO(劇場版『チェインクロニクル~ヘクセイタスの閃~』EDテーマ)
3.DARE DEVIL
4.MY LIBERATION(Instrumental ver.)
5.PARAISO(Instrumental ver.)
6.タイトル未定(Instrumental ver.)
(アニメver.)
1.MY LIBERATION(TVアニメ『チェインクロニクル~ヘクセイタスの閃~』OPテーマ)
2.PARAISO(劇場版『チェインクロニクル~ヘクセイタスの閃~』EDテーマ)
3.HAVEN(スマホ版RPG『チェインクロニクル3』主題歌)
4.MY LIBERATION(Instrumental ver.)
5.PARAISO(Instrumental ver.)
6.HAVEN(Instrumental ver.)
ライブ情報
「ニューシングル『MY LIBERATION/PARAISO』発売記念イベント
日程:2017年2月5日(日)14:00~
会場:東京・タワーレコード渋谷店B1「CUTUP STUDIO」
参加方法などの詳細は下記タワーレコードのHPにてご確認ください。
http://towershibuya.jp/2017/02/05/86346
「C3 in Hong Kong 2017」
日程:2017年2月10日(金)~2月12日(日)
会場:香港會議展覽中心
※ナノの出演は11日「Chain Chronicle Special Stage」、12日「nano Special Live in C3 in Hong Kong」になります。
11日出演:ナノ / 柳田淳一 / 高木友梨香
http://www.c3hk.com.hk/revamp/2017/
提供:フライングドッグ
企画・制作:RO69編集部