『恋』に続く、星野源待望のニューシングルである。
ゆったりとしたリズム、ソウルバラードとも呼べるテンポ感、優しさと色気が滲むファルセットの歌声、「家族」をテーマに幸せのあり方を綴った歌詞。そのすべてが、“恋”の「その先」という場所に置いた時に、とてもしっくりくる。丁寧に歌われる情景描写、日々の営みをめぐる考察、「出会い」における偶然と物語の必然、その描き方。そして、そんな問いかけとしての楽曲が終わる瞬間に押し寄せてくる、手のひらに「これが幸せの形です」とそっと手渡されるかのような感覚――。そう、これぞ星野源のポップソングである。
2017年7月29日(土)発売の『ROCKIN’ON JAPAN』には、“Family song”の本質に迫ったロングインタビューが掲載される。発売に先がけて、発言の一部をお届けする。
インタビュー=小栁大輔 撮影=藤原江理奈
“SUN”の時って、これが受け入れてもらえるのかどうかっていうことがまったくわからないような状況の中で、「でもなんかこれやりたいんだよね」っていうふうに作って。今回、久しぶりにその感覚になったというか。今の日本のJ-POPの中にもない感覚ということと、自分でもまだそこを開拓していない感覚が、作っていてありましたね
「家族とは?」とか、自分が歌える家族の歌ってなんだろうっていうのは考えましたけど、その中でこういう、すごい素直な気持ちを歌えた、奇を衒わないでいられたっていうのは、自分が用意したことではないんですけど、それは結構、幸せなことなんじゃないかと
やっぱり好きなことをしたいっていうのが一番、中心にあって。なんだろう……やっぱりそれしかないよなって思うんですよね。自分がやりたいなって思うことをやることが一番面白いなと思うので。だから、「次はどう行く?」「こう行く!」ってことじゃなくて、『好きなことをやります』っていうのが一番誠実で、いい答えなんじゃないかなと思って
誰が聴いても自分の歌だと思ってもらいたいなっていうのはやっぱりあって。自分というか、「俺」じゃなくて、聴いた人がその役にボコッと入るというか。そう考えると、「僕はこう思っていて、こうだぜー!」っていうメッセージを言うことに、あんまり興味がないというか。状況とか、俺じゃない人はこう思っているっていうことを描いたり歌ったりすることによって、聴いてる人の曲になるというのが理想
やっぱり夫婦って他人なわけじゃないですか。でも家族なわけで。すっごい漠然と、家族って血の繋がりのことかなと思ってたけど、全然関係ないわっていう。そこを意識するだけで関係なくなるっていうか。運命とか関係なく、出会ってなんとなく好きになった人が、本当に大切な人になったりする
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