前作『sakanaction』から6年ぶり、待望のニューアルバム『834.194』リリース!
「東京」と「札幌」をコンセプトとした今作に込められた、6年間の成功や葛藤、そして音楽の未来についてサカナクション・山口一郎がじっくりと語ってくれた。
以下、インタビューより発言の一部を紹介する。
インタビュー=小川智宏 撮影=小見山峻
人に評価されるってことをある程度度外視して、自分達の課題に向き合う作品作りをしていたなかで、『バクマン。』のサウンドトラックを全部やってほしいというお話をいただいて。また何か違った形でお客さんと向き合うチャンスをいただけて、外に向かうっていうことをもう1回チャレンジしてみようと思ったんです
僕らには美しくて難しい音楽を、音楽にさほど興味ない健全な若者たちにどう通訳するかっていう、バンドとしての大義が結成時からあって。それがいつのまにか大きくなったことでうやむやになってたんですよね。それに対して悩んで苦しんできたから、ちゃんと連れて行く場所を作るっていうのが『NF』を立ち上げた理由
そもそも作為性がなく音楽を作っていた時代の曲ってあるっけなって振り返った時に出てきたのが“セプテンバー”って曲で。17歳とかで作ったんですけど、誰かに聞かせるという気持ちが全くなく音楽を作ってた時代なんですよ。だから今聴くと結構いびつだし、レコーディングで歌ってみてもなんか恥ずかしいっていうか
ほんとは歌詞カードとかもつけたくないんですよ。曲について1曲ずつ語るとかも、時代に即してない気がする。アルバムが今回で最後になるって話をどっかでしたんですけど、今後アルバムを作らないって意味じゃなくて。今のアルバムってフォーマットで音楽を伝えるっていうことに限界が来てるのかなって
この続きは2019年6月28日(金)発売の『ROCKIN’ON JAPAN』8月号で!
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