ヒリヒリとした尖ったロックンロールを叩きつける音楽性をどう見せたらいいか、以前はどこかバンド内でパフォーマンスが完結しているような印象があったが、それはガラリと変わっていた。光村がタンバリンで煽ったり、ギターの古村大介が客席に背を向けドラムセットに向かい、ドラムプレイに参戦するなど、目に見える形で、そこにいる全員を楽しませようという気迫が満ちていた。大きな意識の変化が、具体的にパフォーマンスに結びついていて、素晴らしかった。
ただ、これが到達点という感じでは全くなく、ここから始まっていくような覚醒感があった。平均年齢22歳という年齢を考えても、このバンドはどんどん大きくなっていくのだろう。そんな可能性を痛烈に感じる、バンドにとって大きな通過点となるライヴだったと思う。 アンコールで披露された6月4日発売の新曲“THE BUNGY”は、ファンキーなダンス・ナンバーで、これまでになかったバリエーションの曲。今年はNICO Touches the Wallsの快進撃が見られるに違いない。『ROCKIN’ON JAPAN』6月号(5月20日発売)でもインタヴュー掲載予定!(小松香里)