UVERworld/横浜アリーナ

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●セットリスト
1. 7th Trigger
2. WE ARE GO
3. ace of ace
4. ENOUGH-1
5. 一滴の影響
6. Collide
7. シリウス
8. KINJITO
9. 畢生皐月プロローグ
10. REVERSI
11. NO.1
12. PRAYING RUN
13. 僕の言葉ではない これは僕達の言葉
14. SHOUT LOVE
15. ハルジオン
16. CORE STREAM
17. Ø choir
18. Q.E.D.
19. Don't Think.Feel
20. 零HERE~SE~
21. IMPACT
22. LONE WOLF
23. 在るべき形
24. MONDO PIECE


12月31日のマリンメッセ福岡まで、全国17公演がスケジュールされた「UVERworld TYCOON TOUR」。横浜アリーナの2日目となる12月21日は、この会場では2年ぶりとなるTAKUYA∞(Vo・PROGRAMMING)の生誕祭である。しかも、これまでに彼らが行ってきた限定ライブ「男祭り」と「女祭り」が激突する「男祭りVS女祭り」。白Tシャツの女性と赤Tシャツの男性に半分ずつ色分けされた場内が壮観だ。

UVERworld/横浜アリーナ
スタッズ入りの革ジャンに身を包んだTAKUYA∞は、“WE ARE GO”の熱いチャントを巻き起こしながら、男女の境目めがけて突っ込んでいく。丸々1曲をオーディエンスの中で歌い上げ、ステージに戻ると昂ったまま右足の靴を放り飛ばしてしまった。彼自身も、オーディエンスも、一様に目を輝かせて笑顔を見せている。「UVERworldは日本中でライブやってるから、神戸でも、北海道でも良かったわけでしょ。でも、この競争率がハンパない12月21日に、今回だけの特別な空気が欲しかったんだろ!?」と問いかけ、“ENOUGH-1”では「《本気に触れたくて 俺たちの歌を聴くんだろ?》 そうだろーっ!?」と追い込みをかけるのだった。
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真太郎(Dr)は、「めでたいねえ。赤と白、君らが一番めでたいけどねえ。すごい光景やで。あと本番前、男うるさい! 女の子いるからって、はりきりすぎやろ」と笑いを誘う。後悔と感謝の念が渦巻いて音像がダイナミックに広がる“シリウス”を歌うとき、TAKUYA∞は「男はいつもバカでごめんなーっ!!」と叫んだ。ただ祝祭感に満たされるだけではない、エモーショナルな1曲1曲が、それぞれこのスペシャルな一夜の1ピースとして収まってゆくさまが美しい。
UVERworld/横浜アリーナ
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そんなライブ空間を形作る中で、今回とりわけ印象深かったのが、克哉(G)の放つギターサウンドだ。彰(G・PROGRAMMING)が雄弁なリードギターを奏でる一方で、克哉のギラギラとしたギター音響が、演奏曲に深いエモーションの彩りと刺激をもたらしてくれる。“一滴の影響”もドラマティックに展開する“ハルジオン”も、新しいインストチューン“CORE STREAM”も、彼のサウンドがアリーナを飲み込み、ロックなパンチを保ったまま大きな一体感へと導く絶大な力を発揮していた。
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ただ最高のライブをするために、横浜駅から新横浜まで、起伏に満ちた11kmを走破したことを告げて歌われる“PRAYING RUN”。オリジナル音源やMVにも参加した盟友たち=世田谷のりこ(愛笑む)、星☆拓也(The Hitch Lowke)、YAFUMI(LAID BACK OCEAN)の3人がサプライズで登場し援護射撃する“僕の言葉ではない これは僕達の言葉”。そして、3人の女子crewをステージに招いて座らせ、メンバーが寄り添い語りかけるように披露される珠玉のラブソング“SHOUT LOVE”。生誕祭ルールとしてこの日はTAKUYA∞が1人でやりたい曲を選ぶセットリストになったが、これらの近作曲でも特別な意味が込められてゆく。
UVERworld/横浜アリーナ
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「17年前は、こんな素敵な誕生日はなかった」と、かつて華やかなステージに立つアーティストに羨望の眼差しを向けて過ごしていた時期を振り返るTAKUYA∞。自分もまた、多くの人々と同じ何者でもない立場を生きてきたんだという思いを歌い上げる“Q.E.D.”は、新作『TYCOON』収録曲でありながらもはやUVERworldの重要なアンセムのひとつとなっていた。そしてこの夜、最大級の大合唱を巻き起こした“IMPACT”。ひとりのアーティストのバースデーライブが、無数のオーディエンスにとって意味深いものとして共有される。TAKUYA∞はライブの終盤、こんなふうにも語っていた。「来年、再来年でもいいよ。こんなふうに誰かが祝ってくれるような誕生日を迎えてください」。
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赤と白のオーディエンスが肩を組み、視界いっぱいに揺れながら歌う“MONDO PIECE”は、これ以上ないほど素晴らしいクライマックスの光景になった。恒例・武道館のクリスマスライブを含め、2017年を最後までツアーで駆け抜けてゆく6人。「幸せを食いすぎないように、カッコいいUVERworldになるんで、そんなUVERworldを愛してください。今しっかりと愛されたいんだよ。今しっかりと才能を認められたいんだよ」と、TAKUYA∞はストイックな意志を再確認するように告げていた。来る2018年、彼らはどんな活動を見せてくれるだろうか。(小池宏和)
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終演後ブログ
【速報】UVERworld、TAKUYA∞生誕祭。祝福の大合唱に燃える
今年は横浜アリーナで開催されたTAKUYA∞のバースデイライブだが、男祭りVS女祭りという新しい試みで、赤(男性)と白(女性)のTシャツに色分けされた場内が目に鮮やか。序盤から喜び全開のTAKUYA∞が、その境目を抉るように突っ込んでいく。 3人の女子Crewをステージに招いて座らせ、寄…
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