BIGMAMA@新代田FEVER

BIGMAMA@新代田FEVER
昨日のリリース前夜祭的ワンマンにして「and yet, we move~正しいツアーの廻り方~」初日@下北沢SHELTERも大盛況だったようだが、最新作『and yet, it moves ~正しい地球の廻し方~』発売当日の新代田FEVERも、フルハウスのキッズが歌い踊り暴れまわってスゲェ盛り上がり! それは躍進著しいバンドの勢いをまざまざと感じさせる、説得力バツグンの一夜だった。

この夜はLAST ALLIANCE先輩を迎えたツーマン・ライブ。椎間板ヘルニアで療養中のMATSUMURA(B)に代わってサポート・ベーシストを招聘しての、決して万全とはいえない状態でのステージだったのだけれど、「おめでたい日にツーマンやらせてもらってありがとうございます。めいっぱい楽しんでいこうぜ!」(ANZAI)と冒頭からトップ・ギアで疾走。「ラスアラのレコ発かえ!」と突っ込みたくなるくらい、終始沸点越えのヒートアップを現出させたラスアラであった。MATSUMURAの回復を待って行われる「KAWASAKI RELAX TOUR」(12月19日スタート)が俄然楽しみ!

そして、本日の主役・BIGMAMAは20時を少し回ったころにオン・ステージ。これからのツアーを楽しみにしているキッズも多いと思うので曲順などはバラさないでおくけれど(新作収録曲をメインとして、すでにライブ・アンセムと化している1st、2ndの楽曲を要所に織り交ぜた、現時点で考えうるベストなセットだったと思う)、何しろ1曲目が鳴らされるや、超新星爆発よろしく「パ――ンッ!」と何かが弾けたような感覚があって、その刹那、キッズが一気にステージ前にダッシュ! 絶え間ないダイバーの群れにセキュリティの人手が追いつかず、レーベル・ディレクターまで出陣する始末(笑)。序盤からバンドとフロアが手加減なしで拮抗する、壮絶なデッドヒートが展開された。

「新代田FEVERへようこそ! 今日で2日目です。昨日SHELTER来てくれた人?」と最初のMCで金井が問えば、すかさず「ハイッ!」といくつもの腕がつき上がる。新作収録曲でも盛大なシンガロングが沸き起こるし、そのお客さんの熱心さにはほとほと感心させられた。「昨日もホットな夜だったけど、今夜はさらにホット、かつ、ホットで(笑)、サイコーです!」と、普段は冷静なギター・柿沼も興奮気味で語っていた。みんな、本当にいい笑顔だ。

終始圧倒されたのは、ステージ上の5人が巻き起こす尋常じゃないエネルギー。それはリミットぎりぎりで制御されているといったレベルのもので、幾度もオーディエンスを丸ごとクライマックスへと引き連れるミラクルな瞬間を引き起こした。一方で、そこには母体であるバンド自身が振り回されそうになる危うさもあって、このあたりの制球力/パワー・コントロールが今後の課題のひとつといえるだろう。しかし、以前かいま見られたどこかシャイな面持ちはなく、その表情は実に精悍。「発信する側がすべて受け入れなきゃいけないことをあらかじめ覚悟してやっている。導火線がいつ爆発してもいいように、僕はその布石をひとつひとつ置いていこうと思っているんで」(金井)とJAPAN誌のインタビューでも語っていたとおり、表現者として腹をくくった今のBIGMAMAならきっとやってくれるだろう。

「オジサンにはキツイけど……(笑)」(金井)と言いつつ、アンコールにも応えてツアー2日目を終えたBIGMAMA。これから来年2月6日の赤坂BLITZまで続く全25本のロング・ロードだ。なにより無事故での帰還を願って、ボン・ヴォヤージュ!(奥村明裕)
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