BIGMAMA@赤坂BLITZ

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BIGMAMA@赤坂BLITZ - pics by 河本悠貴pics by 河本悠貴
開演15分ほど前に赤坂BLITZに到着すると、既にフロアはキッズでパンパン。天井からは地球を模した巨大なバルーンが吊り下げられていて、なにやら只ならぬ喧噪と高揚感が場内を満たしている。そう、昨年11月からスタートしたBIGMAMAのツアー「and yet, we move~正しいツアーの廻り方~」が、遂に今宵フィナーレを迎えるのだ。1,500人のはち切れんばかりの待望感が、バンドの登場を待ち受ける。

そして、場内の暗転と共におなじみのSE(Mewの“Am I Wry? No”)が鳴り渡り、意気揚々と5人がオン・ステージ。柿沼の力強いギター・ストロークにリアドのシンバルが重なり、“Overture” からスタートだ。すると、即時的にモッシュ&ダイブがフロアにパンデミック!
続けて真緒のヴァイオリンが“I Don't Need a Time Machine”のイントロを奏で、ブリッツに特大のオイ・コールを響かせる。さらに“Paper-Craft”→“Gum Eraser”と、バンドは気圧されるような熱狂を真正面から受け止め、いささかも物怖じすることなく、気概溢れるパフォーマンスでライブを牽引していくのだった。

「ありがとう、ツアー・ファイナルへようこそ!いやぁ、鳥肌立っちゃった(笑)。ずっとこの日が来てほしかったような、いや、でも来ないで!っていうような複雑な気持ちでした。今日まで僕は、いろんことを我慢してきました。甘いものだったり、辛いものだったり(笑)。みんなもいろいろ我慢してきたと思うので、ここで一緒に解き放ちましょう!」と、力強く語りかける金井。続けて柿沼、「思ったより2階席が近くて、両親の顔が見えてスゲェやりづらい」と苦笑いしていたが、続く2ndブロックも“No Way Out”、“Sleeping Beauty~二度寝する眠れる森の美女~”、“Accelarate”、“CPX”と、さらにアクセルを踏み込んでライブは急加速(特に初期の代表曲「CPX」の盛り上がりは半端じゃなかった!)。見ていて思ったのは、柿沼のリーダーシップのようなものがライブにおけるバンドのビルド・アップに大きく寄与しているということ。語弊のある言い方かもしれないけれど、以前はサイドマン的な存在だった彼が、今や金井と同等に――ある場合には金井以上に積極的にステージを引っ張る存在感を発揮していることが、BIGMAMA のエンターテインメント性を一段高める要因になっているように思えた。フロントに真緒、金井、柿沼、安井が居並び、その後方にリアドが鎮座する様にも堂々たるものがあって、バンド最初期から見させてもらっている身としては深い感慨を抱かずにはいられなかった。ホント、頼もしくなった!

終盤には、「勝手にスゴい感慨深いです。今1,500人くらいいるそうで、重要なのは数じゃないけど、僕は今目の前にいる1,500 人をすごい誇りに思います」と金井もしみじみMC。そして、「誰かじゃなくて、みんなじゃなくて、ここにいる一人ひとりのために歌います!」と、本編ラストの“Roll It Over”ではフロアにいくつものバルーンが投げ込まれ、ブリッツを最高潮にまでヒートアップさせた。アンコールならぬ「出ておいでコール」(笑)に促されて再度オン・ステージした金井は、「なんか足りないでしょ?今日のために新曲持ってきました!」とブランニュー・ソング“暗闇の中のアリス(虹を食べたアリス)”を披露!(ひと足先に金井が歌詞をブログにアップして話題になっていたアレです)。アンコール後は“Pachelbel's Canon”が悠々と流れる中、この日の模様がスライド・ショーとして上映され(既にライブ・ショットも織り込まれていて、その早業にはびっくり!)、スライドが終わるとメンバーが再びオン・ステージして、高らかに“Cinderella~計算高いシンデレラ~”をプレイ。「♪ラララ~」の大合唱を響かせて、2時間に及んだツアー・ファイナルは感動的な幕切れを迎えたのだった。

3月には裏ファイナル(ホームタウン・八王子にて2デイズ!)と東名阪のアンコール・ツアーも決定。さらに「年末の12月25日に、取っておきの場所を押さえました」(金井)と早くもクリスマス・プレゼント予告も――。BIGMAMAの進撃は続く!(奥村明裕)
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