木村カエラ22公演目にして今夜のNHKホールにてファイナルを迎えた<木村カエラ LIVE TOUR 2008『+1』>。最終日という高揚感と惜寂感が会場を覆うなか、始まった最初の1曲目は“Jasper”! 暗闇で蛍光オレンジに光る衣装と、怪しく光るサングラス(?)を身につけて踊るカエラの姿が、真っ暗なステージに怪しく浮き立つ。しかもそのカエラの後ろのスクリーンでは、“Jasper”のPVと同じようなテクノな映像世界のなかで、今夜と同じ衣装を着たカエラが、今踊っているのと同じダンスを踊っている!というサイバーな演出に目が眩む。
今回のアルバムリリース・ツアーは、MCでも「いろんな“+1”に出会えて、歳を取れば取るほど赤ちゃんの頃のように素直に生きていきたいと思えるようになった」ということを言っていたように、ライブを心から楽しみながらも、いろんなことを見てカエラ自身が成長していったツアーだったようだ。
それは、「歌を歌う」こと以外でも視覚的に人を魅せていける、ステージでの全体の表現力が広がっていたことからも感じ取れた気がする。単にリズムに合せて激しく飛び跳ねたり、手を頭上に振りかざしたりするだけじゃなく、歌のなかに置いた言葉に合わせて、マイクを持った右手以外の左手や右足や左足をくまなく動かして、時にはダイナミックに、時には繊細に、彼女が表したいと思っている世界観を如実に伝えていた。
あと、バンドメンバー全員とお揃いの格好をして現れた最初のアンコールの真ん中で、9月10日発売の新曲“マスタッシュ”を披露してくれました。カエラ本人も「切ない恋の歌だけど、そうは聴こえないかも。“Yellow”みたいにね!」と笑いながら言っていたが、NHKホールで聴かせたいためにがんばって練習してきてくれたらしい。そんなお得なこともありながら約2時間30分、全23曲披露してくれた今夜のライブ。これから先、木村カエラというアーティストが、音楽という表現で、どこまで新しいものを魅せていってくれるのか、ワクワク期待していけるような一夜だった。(石井彩子)
1.Jasper
2.NO IMAGE
3.L.drunk
4.+1
5.リルラリルハ
6.STARs
7.ファミレド
8.No Reason Why
9.鏡よ鏡
10.dejavu
11.ワニと小鳥
12.Samantha
13.You
14.Yellow
15.TREE CLIMBERS
16.はやる気持ち的 My World
17.BEAT
18.1115
19.Humpty Dumpty
アンコール
20.Circle
21.マスタッシュ
22.Magic Music
アンコール2
23.happiness!!!