DOPING PANDA @ JCB HALL

DOPING PANDA @ JCB HALL - DOPING PANDADOPING PANDA
4月16日のツアー初日@千葉LOOKから数えて31本目、残すところ沖縄追加公演のみとなったDOPING PANDAの「Tour’08 Dopamaniacs」。当ツアーでの最大キャパとなるJCB HALL公演だが、ここで巻き起こった熱狂は、おそらくはドーパン史上においても最高到達値といえるものだったんじゃないか。何しろオープニングの“nothin’”から満場のOiコールにモッシュ&ダンスが勃発と、フロアを埋め尽くしたメイニアたちのフィーバーっぷりもスゴかったが、「今日は最高のライブにしたいんです! 他の30ヶ所には悪いけど、どうしても今日は最高のライブにしたいんです!! 伝説を作りたいんです!!!」と、口角泡飛ばしまくってオーディエンスを煽るロック・スター、FURUKAWAの気概には、ちょっと圧倒されるものがあった。そう、明らかにドーパンは狙っていたのだ。3ヶ月にわたるオン・ザ・ロードのピーク・ポイントを、ここJCB HALLに持ってくることを。そして、3人のその目論見は、この夜のライブ後半でものの見事に達成されることになる。

それは“無限大ダンス・タイム”と呼ばれる、実に30分以上にも及んだ本編最後のブロック。警報音のようなサイレンが鳴り渡り、<ムゲンダイ・ダンス・タイム>とロボット・ボイスが告げると、バック・スクリーンに映し出された燃えさかる炎のごとく“The Fire”に突入。続けてラテン・ビートが狂騒を煽る“YA-YA”、さらにハードなギター・リフが世界を揺らす“Hi-Fi”と畳み掛ければ、オーディエンス総立ちの大熱狂に包まれるJCB HALL。それでもドーパン、攻撃の手を緩めず、この夜最大級のシンガロングを巻き起こした“call my name”、天下無敵のダンス・チューン“Transient Happiness”、日焼け止め商品のタイアップ・ソングながら強烈なロックUVを浴びせかけた“beautiful survivor”、そして最後にトドメの“Crazy”と、一切のブレイクもなしに、目の眩むようなロック・ナンバーを怒濤の9連射。これには正直シビれた。もう「圧巻」のひと言。ロック・スター自身、“Crazy”を演り切ってふと我に返り、自らが生み出した熱狂にしばし呆然としていたほどだ。「最終的に俺が作りたいものがみんなの要求になっていけばいいかな。その域まで達したい」とJAPAN誌のインタビューで語っていたFURUKAWAだが、ことライブにおいてはその願望は現実のものとなったと言えるだろう。ひとつステージを上げたドーパン、この夏も各地のフェスで無限大のダンス・フィーバーを堪能させてくれるはず!(奥村明裕)
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