吉井和哉 @ 日本武道館

イエロー・モンキーの頃から恒例の、年末の武道館。イエモンの頃は『メカラウロコ』というタイトルが付いていたが、今回から『吉井武道館2007』というタイトルになりました。その2デイズの1日目だったわけですが、そして吉井の「今年の汚れは今年のうちに!」という雄叫びから始まったわけですが、選曲といい、演奏といい、吉井の歌といい、バンドのグルーヴといい、なんかもう、もう贅沢の極み。 昨年秋〜冬のツアーから、ソロ・アーティスト吉井和哉のライヴは飛躍的にすばらしくなったが、1年後の今年は、それが高いレベルのまま充実期にさしかかっているような印象だった。もう出す技出す技ことごとくヒット、そんな感じのライヴだった。 あと、びっくりしたのが今日オンリーのゲスト。オープニングにダイノジのふたりが出てきて場を沸かせたのはまだわかるが、中盤、「このゲストと一緒に歌う絵はものすごい金になる絵だぜ!(笑)」という吉井の紹介で、なんとスピッツ草野マサムネが登場。吉井に、「デビュー15周年おめでとう」と花束を手渡す。 吉井曰く、15周年だから一緒になんかやってくんないか、と携帯に電話をしたところ、「スピッツは年末は休むことになっていて……」と言われ、「昔の歌謡曲を一緒に歌う、というのはどうですか?」と問うたところ「……事務所にきいてみます」と食いついてくれたそうです。 というわけで、ふたりがデュエットしたのは、昔懐かしいクリスタル・キングの“大都会”。いやあ、マサムネ高くてきれいな声、出る出る。声のびるのびる。吉井、それに対抗するかのように声を低くしドス利かせすぎて、なんか演歌みたいなことになる。で、さらに、ふたりでハモるハモる。至福。最高すぎて盛り上がりすぎて、歌い終えたあと吉井が思わず「ここで一番盛り上がるなよ!」と怒ったほどでした。(兵庫慎司)
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