エミネムは「トータル・スローター(完全虐殺)」というアーティスト同士が競合するラップ・バトル・イヴェントを組織化すると明らかにしている。
この「トータル・スローター」設立の目的はエミネムがデトロイトで無名時代に自身の評価を広めることになったラップ・バトルに光を当てるためで、最初のイヴェントは7月12日にニューヨークのハマースタイン・ボールルームで行われ、ヒップホップ・サイトのウォッチラウドがエミネムの映画製作会社シェイディ・フィルムスと提携して内容を中継していくことになるという。
第1回バトルではスローターハウスのメンバーのジョー・バッデンとホロウ・ダ・ドンの対戦やマーダー・ムックとローデッド・ラックスのリターン・マッチなども予定されている。さらに『ロード・トゥ・トータル・スローター』というテレビ・シリーズも準備されていて、ここで勝ち上がったMCによるバトルも披露されることになるという。トータル・スローターについてエミネムは次のようにローリング・ストーン誌に語っている。
「俺は情熱的なラップ・バトルのファンだから、これはずっと昔からやってみたかったことなんだ。俺がバトルで名前が売れていったのとレコードを作るようになってスタジオの使い方を憶えていくようになったのはほとんど同時進行で身に着いたものなんだよ。必要とするツールという意味ではちょっと違うものだけど、競い合っていくという意味では同じものなんだ。過去、ラップ・バトルで勝てなかったような時には、勝った時と同じようにいろんなことがわかったもんだよ。すべてが自分のパフォーマンスとはなにかということなんだよね」
その一方でエミネムのマネージャーのポール・ローゼンバーグはエミネム自身がリングに足を踏み入れることはもうないはずだと次のように語っている。
「ここで今更それをやっても意味がないと思うんだよね。エミネムについては対戦相手の誰しもがもうなんだってあらかじめ知ってるんだから。なにからなにまでね。だから、出たところでいい餌食にされるだけなんだ。それとぶっちゃけた話、これをやるんならね、最好調の状態じゃないとだめなんだよね。思いつきでやるようなことじゃないんだ。ピークに持ってきて、脳味噌も冴えきって、完全にそのモードに入ってないとだめなんだよ。でも、マーシャル(エミネム)はそんなこともうずっとやってきてないんだからさ」
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