元R.E.M.のマイケル・スタイプ、バンド解散以来初となる音源を公開

元R.E.M.のマイケル・スタイプ、バンド解散以来初となる音源を公開

元R.E.M.のマイケル・スタイプは2011年にバンドが解散して以来初めてとなる音楽作品を公開している。

作品はマイケルの30年来の友人である映像作家、トム・ギルロイの映画『The Cold Lands』用に書かれたもので、現在この作品のビデオ・クリップが公開されている。クリップは『The Cold Lands』の映像のアウトテイクから、マイケルが使いたいイメージを選び出し、それをトムと映画のスタッフが編集してまとめたものだという。

なお、同作品はインストゥルメンタル・トラックとなっており、マイケルのヴォーカルは一切使われていない。ニュース・サイトのサロンのインタヴューに応えたマイケルはその理由について「今は歌いたくなかったから」とだけ説明している。

マイケルによると、トラックの制作はブライト・アイズなどのプロデュースで知られるアンディ・ルマスターとのコラボレーションで行われたという。そもそもR.E.M.では自分はメロディと歌詞を書くことに専念していて、インストゥルメンタル・トラックの制作はまったく新しい試みとなるだけに、自分を追い込んだ後できちんと自分のよさを引き出してくれるような人と組むことが重要だったとマイケルは語っている。

トラックは2、3日ぶっ続けで作業を進めて完成させたとマイケルは説明していて、そこにトムが用意した映像をただ合わせただけのものになったが、「ヴィジュアルと合わせてみた時、小さな子供みたいに笑い転げちゃったんだよ。『信じられない! ほんとにうまくいった!』ってね」とその行程について語っている。

なお、マイケルはR.E.M.解散後、あまりにも彫刻やヴィジュアル・アーツに傾倒していることを公言していて、トムもそれを承知していたので、自分の作品に音をつけたいと思った時にマイケルに依頼するつもりはなかったと明かしている。しかし、どういう人を起用すればいいかとマイケルに相談した際、「なんでぼくは選択肢に入っていないの?」と訊かれて、そのままあっさりマイケルにお願いすることにしたという。

また、マイケルは今後の自身の活動について次のように方向性を占ってみせている。

「今じゃぼくにとっては写真のようだという気がするんだ。ある時点まで、写真というのはぼくにとって2014年のそれとはまったく違うものを意味していたと思うんだよ。たとえば、1975年にぼくにとって写真というアートはすごく重要なものだったんだ。それは今でも同じなんだけど、今では写真とはある目的のための手段というか、もっと大きなものの一部になってるような気がするんだよね。それと同じような意味合いで、音楽はぼくが将来的に表現として発表するものの一部になっていくはずだと思うよ。そうあってほしいよ。ただ、これまでとはまったく違った回路を辿ることになるとぼくは予想してるんだ。ぼくは音楽が大好きなんだ。ぼくにとってとてつもなく感動をもたらす表現形態なんだけど、それを今のぼくにどう適応させるかっていうことなんだよ」

"The Coldlands"のビデオはこちらから。
http://www.salon.com/2014/06/04/michael_stipes_the_cold_lands_soundtrack_his_first_new_music_since_r_e_m_s_disbandment/
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