ジミー・ペイジ、ライヴ復帰に向け「今はサイドラインでウォームアップしてる状態」
2015.02.05 20:00
2月25日(水)に『フィジカル・グラフィティ』をリマスタリング再発するレッド・ツェッペリンだが、ジミー・ペイジはソロとしてのライヴ復帰に向けてピッチのサイドラインでウォームアップしている状態だと語っている。
ロンドンで『フィジカル・グラフィティ』のリリースについて開かれた記者会見でジミーは次のように復帰への準備について語ったとローリング・ストーン誌が伝えている。
「どうやって始めるかというと、まずはギターを弾き続けて、試合に出られるようなコンディションにまで戻していくことから始めるんだよ。だから、今現在はそういうことをやってるところなんだよ。でも、その一方でぼくはこれ(リマスタリング再発シリーズのプロモーション)もやってるわけだからね。だから、実現するのは来月よりも今年の年末近くと言った方が現実的かな。少なくともサイドラインでウォームアップしてる状態にあるのは確かだよ!」
さらにその内容については「今ぼくがやっているものはこれまでとはかなり違ったものになるはずなんだよ。ぼくがやりそうなことだと誰にも想像がつくようなものにはまるでならないと思うよ」とジミーは語っている。
また、今回のボーナス・ディスクには収録曲のオルタナティヴ・ヴァージョンなどが収録されているが、今回の特典音源についてジミーは次のように語っている。
「メンバー全員が本当に輝いてたからね。これを披露することができて本当によかったなと思うんだ。というのは、本当に骨格だけの形を知ることができるからなんだよ。でも、聴いてるみんなはこれらの曲がその後どういうものになっていくかもわかってるわけだからね。そういう意味で、今回のシリーズのコンパニオン・ディスクの利点をよくわからせてくれる内容になってるんだよ」
さらにアルバムとしての『フィジカル・グラフィティ』に賭けた意気込みについては次のように語っている。
「ぼくたちとしては、聴いたらみんな吹っ飛んで靴下まで脱げちゃうようなアルバムを叩きつけていくつもりだったんだ。アルバムそのものが力業そのものなんだよ」
また、アルバムにはザ・ローリング・ストーンズの結成時のメンバーでその後、ストーンズのツアー・マネージャーとキーボード担当という裏方に回り、6人目のメンバーとも呼ばれたイアン・スチュワートに捧げられた"ブギー・ウィズ・ステュー"という曲も収録されているが、この曲についてジミーは次のように語っている。
「(レコーディングが行われたヘッドリィ・グレインジの)居間に小さなグランド・ピアノがあってね。ジョン・ポール・ジョーンズがコンサート用のグランド・ピアノかと思って弾いてみたら、とても弾けた代物じゃなかったんだ。もう20年かそこらか調律もされてない感じで、埃を被っちゃってたんだけど、(ストーンズの移動式レコーディング施設を借りていたためその場を仕切るため居合わせていた)スチューがそこに座ったら、素晴らしいブギウギを弾きだしたんだよね。こういうピアノのスタイルについては名匠といってもいい人で、知識も理解もとんでもないものだったからね。だけど、スチューがソロ・アルバムを作るなんてことはありえなさそうなことだったし、そういうことについてはすごく引っ込み思案だったから、それでぼくも思ったんだよね、『せっかくスチューがこうやって弾いてるんだから、そのままスチューをレコーディングしちゃおう』ってね」
なお、2月24日は『フィジカル・グラフィティ』のオリジナル・リリースからみてちょうど40周年にあたる。