ジョン・ライドン、酒も煙草も徹夜のどんちゃん騒ぎもなしでは生きる意味がないと語る

ジョン・ライドン、酒も煙草も徹夜のどんちゃん騒ぎもなしでは生きる意味がないと語る

1月31日に60歳を迎えたパブリック・イメージ・リミテッドのジョン・ライドンは自身の健康について語っている。

GQ誌の取材に応えたジョンは幼少の頃、髄膜炎の治療で1年間入院した時の治療について訊かれて、髄液を抜かれた時のことを次のように振り返っている。

「鋭い痛みだよ。鋭くてありえないような痛みが肛門の端っこの尾てい骨の先からずっと脳にまで走ってくんだ。(治療の過程で)脊椎がうねっていくのがわかるし、肺に機器が当たるんだよ……俺ってね、拷問を受けるために生を授かったようなもんなのさ」

「おかげで背骨が曲がっちゃってね、俺がやや猫背気味なのもそのせいなんだよ。背中を伸ばすのに、箒の柄を背中と両肘で挟む運動をしなくちゃいけなかったんだけど、それをやるとまた痛くなってくるだけだったんだ」

また、無数の怪我をしてきたことでも知られているが、そうした体験を他人に愚痴るのがとてもいい効用になるとも次のように語っている。

「心気症を患っているんじゃないかっていうくらい、なんでもかんでも大袈裟に話すから、それが自分にはいいんだよね。そういう話をして人を震え上がらせるのが俺にはとても楽しいんだ。そんな話ばっかりしてると、だんだんと人も寄り付かなくなってきて、ゆっくりテレビも観られるようになるし」

今も喫煙していることについては次のように語っている。

「これは挑戦だよね。それに、生きてることを楽しめないんだったら、別に生きていたいとも俺は思わないんだ。酒を飲んで、煙草を吸って、楽しんで遊んで、何日間も徹夜で過ごすっていうのが俺には一番楽しいことなんだよ」

最後に運動した時のことについては次のように振り返っている。

「ずっとずっと昔のことだよ。俺のバンド、PiLで初のアメリカ・ツアーをしてた時で、アメリカのマネージャーに勧められたんだ。でも、俺はジムなんかには行こうとしなかったし、金をもらったって嫌だったんだ。そこで連中はトレーナーを雇ってきて、こいつがトラックの荷台にありとあらゆる機材を積んでやってきたんだよ。でも、俺にはもうあまりにも馬鹿馬鹿しくてね。そんな部分の筋肉なんか俺には必要ないし、使わないし、身にまといたくもないっていうんだよ。酒のせいで身体にくっついたものを運び回ってる方がよっぽどましだぜ。身体の形とか大きさなんかその人とはまったく関係ないから。俺が人や人間について知ってることはすべて、その人物の目を見りゃわかるんだよ」

なお、昨年新作『ホワット・ザ・ワールド・ニーズ・ナウ…』をリリースしたPiLは5月からツアーに乗り出す予定になっている。
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする