AC/DCのブライアン・ジョンソン、アンガス・ヤングにクビをすげ替えられたと語る
2016.03.17 13:02
AC/DCのブライアン・ジョンソンは、聴覚障害のためアンガス・ヤングにクビにされた可能性が高いと語っている。
バンドは昨年からロック・オア・バスト・ツアーを敢行中で、先頃までアメリカ公演分を行っていたが、ブライアンが医者からこのままライヴを続けていると聴覚を損いかねないと診断されたことをバンドに報告したところ、3月8日以降の10公演の順延と、順延分の公演についてはゲスト・ヴォーカルを迎えることもただちに発表されてしまったという。
こうした状況についてブライアンは「自分はバンドから蹴り出された」と吐露していると、友人でコメディアンのジム・ブロイアーが自身のポッドキャストで明かしている。ジムによれば、ブライアンが医者に診てもらったところ、今回のツアーの早い時期に一部難聴になったようだと診断され、このままツアーを継続するのは勧められないとブライアンに忠告したという。特にツアー序盤は屋外ライヴが多かったのに対して、今年に入ってからはほとんどが屋内会場になっていて、耳への負担が強くなっているため自分だったらツアーを続けることはしないと医者から促されたという。
その後、ブライアンがこの診断についてバンド側に伝え、実際はそんなにひどいとは思えないのでなんとか対処しようと持ちかけたところ、その翌日にはツアーの日程の順延とブライアンが聴覚を失いかねないということも一方的に発表されてしまったのだという。
しかも、バンドからブライアンにはなにも連絡がなく、誰かをもう雇ったがまだ発表はされていないという話も耳に挟んだとジムに打ち明けていて、自分はもうおそらくAC/DCのメンバーとしてはすげ替えられてしまったのだと思うとも語ったという。
そもそも36年間メンバーとして活動してきたものの、いまだに雇われ扱い的な心境に陥ることがあるとブライアンはジムに打ち明けたという。彼はさらに、バンドで一番若いアンガスは、この先10年はヴォーカルがブライアンだろうとなかろうと活動を続けるつもりなのだとも説明し、「少なくともアンガスはあと1枚はアルバムを制作し、ツアーをするつもりでいるようだ」と語ったという。「でも、ブライアンの役割を誰が果たすことになり、40年近くやってきて、そういうことって本当にやれるものなんだろうか。かなり変な状況のように思うよね」とジムは語っている。
その後、このポッドキャストが波紋を呼んだことについてジムは興奮していささか誇張しすぎたところもあるかもしれないと断ったものの、「友人としてブライアンがここまで塞ぎ込んだのは生まれて初めて見ることなんだ。ブライアンはなにかを自分から諦めるような人間じゃないし、自分じゃどうにもできない状況に傷ついているようにぼくは思えるんだ。心からのファンとして友人としてぼくは語っただけで、自分の兄弟だったら口にするようなことをいったまでのことだよ。またブライアンがロックするところをぜひ目にしたいと思うよ」と語っている。