ニール・ヤング、トランプに"ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド"の使用許可は一度も出していないと語る

ニール・ヤング、トランプに"ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド"の使用許可は一度も出していないと語る

ドナルド・トランプに"ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド"を選挙キャンペーンで勝手に使われ、その後もトランプが楽曲を使い続けていることから一部ではトランプに正式に許可を出したとも報道されているニール・ヤングだが、自身のフェイスブックでニールは自分はずっとトランプ側には曲を使うなと言い続けてきたと明らかにしている。

ニールは報道のキャッチコピーや見出しはなにかと誤解を招きやすいものだと綴っていて、一番正確なのは自分で書いた次の見出しだとこう書いている。

「ヤング、自身の音楽作品についての使用許可をトランプに対して拒否し続ける」

それから経緯を次のように説明している。

「件の候補者が自身の選挙キャンペーン発足式で最初に俺の曲を使ったことを知った時、俺のマネジメントはすぐさまこの候補者の事務所に連絡を入れて使用をやめるように伝えたんだ。だから、そうしたと思ったんだけど。残念ながら、相も変わらずまだ使ってるみたいなんだよね。

法律的には収益が発生する使用目的で音楽の使用権を認めてもらうのと、公的な会場などでの使用権を認めてもらうのとでは相当な開きがあるんだけど(ちなみに公的なイヴェントでの使用の場合にはアーティストの許可は必要とされてないんだよね)、でも、ある特定の政治家の選挙キャンペーンで誰かのアーティストの作品を使用するとなったら、それはアーティストからの合意が前提となるものだと俺は思うんだよね。

そこでこっちが使用をやめるようにお願いしたら、今度はこっちに罵詈雑言浴びせてきて、その挙句に(またしてもこっちの許可なしに)一緒に映った写真を公開してまたしても人々を誤解に導こうとしたんだ。この写真は、以前、俺が驚異的な音質を誇る音楽機器のポノを開発した際、出資してくれそうな人たちとたくさん会ってた頃に候補者の事務所で撮られたもので、この候補者が選挙への出馬を表明するもう何か月も前のことだったんだよ。

俺が支持しているのは今でも論点がはっきりしてて、ストレートにものをいってくるバーニー・サンダースで、どう見積もってもこの仕事には一番最適な人間だよ。選挙は終わってみるまでなにも終わらないから。

俺は憎悪や偏見を振りかざしたり、ガキみたいに人をうそつき呼ばわりしたり、自分が有名人であることをひけらかしたりする、無知な人物を支持したりしないから。

ロイター通信が伝えている見出しは扇情的で、意図的に誤解を招いているものだし、ジャーナリズムじゃなくてただのゴシップ報道だよ」

その後、ニールは"ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド"の歌詞をすべて引用し、その内容が決して「新自由主義を謳歌しようぜ」というような内容ではなく、世界各地が貧困と混乱でまみれているのに、「自由な世界でロックにかまけてる俺たち」についての自省的な歌であることをあらためて伝えている。 
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