デヴィッド・ボウイ、76年のインタビューで「ブームを起こした後はどうにか凌いでいくしかない」と語る
2016.10.03 20:32
10月にキャリアの集大成となるボックス・セットと生前最後のスタジオ音源3曲を収録した『ラザルス』を発表し、11月には最新ベスト・アルバム『レガシー ~ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・デヴィッド・ボウイ』の発売、2017年1月には大回顧展「DAVID BOWIE is」の日本開催が決定しているデヴィッド・ボウイ。
現在発売中の『ロッキング・オン』11月号には、1976年『ステイション・トゥ・ステイション』ツアー中に行なわれたインタビューの中で、ジギー・スターダストの成功以降の心情やその後の展望についてボウイ自身が語ったインタビューが掲載されている。
話題が音楽から映画へと移り、役者としてのキャリアが花開くことになれば、音楽をやめてしまうのでは?という問いに対して、ボウイは以下のように答えている。
「いや、それはないと思う。今はとにかく、来るものを拒まずやってるだけ。最近はあまり突っ走らず、落ち着いていられるようになってね。こういう風にやるほうが、ずっと早く進める気がするんだ。
僕はもう、ロックンロールで自分がやるべきことはやり尽くしたと思う。それでもなおロックンロールの世界に留まろうとするなら、できることはロックンロールのキャリアを積むことだけ。だけど僕はキャリア志向の人間じゃない。ロックンロール界でのキャリアなんて要らないよ。今はとにかく生き抜いていくしかない。一度あれだけのブームを起こしてしまったら、どうにか凌いでいくしかないだろう? だから今は休養しつつ、興味を惹かれたものにはどんどん手を出すようにしている」
この他、本誌では『ダイアモンドの犬』ツアーの挫折と『ステイション・トゥ・ステイション』ツアーへの意気込みや、グラムからソウル、ニュー・ウェイヴへと向かう1976年当時の音楽面で変化について、その心境が語られた内容となっている。
『ロッキング・オン』11月号の詳細はこちらから。
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/143349