ABEDON、志磨遼平(ドレスコーズ)、森山直太朗、宮藤官九郎、ヒャダイン、真島昌利(ザ・クロマニヨンズ)、TAKUMA(10-FEET)、TAKURO(GLAY)、鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)、秋元康など豪華作家陣に詞曲を依頼、自身は歌と演奏に徹した『万謡集』を結成20周年記念作品として制作した氣志團。
発売中の『ROCKIN’ON JAPAN』9月号では、綾小路翔に今作についてのインタビューを実施。後半では「このあと綾小路翔はどこへ向かうのか」まで話がおよんだ。その中から発言の一部をお届けする。
インタビュー=兵庫慎司 撮影=You Ishii
絶対に自分たちだけの力でやりたい、こんなインチキみたいなバンドだからこそ、全部リアルでやりたいんだ、俺たちはなんでもDIYなんだという、そこだけ妙なパンクスピリットがあって。でも、いろんな方々とやってるうちに、人の楽曲をやるとものすごい勉強になることがわかった
氣志團ってそんなことにこだわってたの?って思われるくらいこだわってた、自作自演という部分を離れる……勇気なのか、自信なのか、諦めなのかもしれないですけど。そういう、自分たちの中に今までまったくなかった、20年続けたからこそたどり着けた境地みたいなところに来た
自分の強みが何かっていったら、俺にはオリジナリティなんてないっていうところからスタートしてる強さだと思ったの。人様のモノマネをしたり、オマージュだったりをやっていくうちに、らしさが出てきたタイプだから、今回もそこに行けばいいんだと思って。だからすごい、歌うの楽しかった
僕らは戦闘能力の低いセルと自分で呼んでいて(笑)。強くはないんですけど、人の能力を少しずつ、相手を食べて自分に取り込んでいくっていう……MAN WITH A MISSIONとは別のタイプの究極生命体だと自分たちでは思っていて(笑)。自分たちにとって、氣志團をこれからも続けていきたいという気持ちの中においては、ベストなことができたなあって思っています