MY FIRST STORYのミニアルバム『ALL LEAD TRACKS』は、タイトルの通り、突き抜けたクオリティのトラックを揃えた決定的作品だ。
武道館をやりきり、家族への思いを歌った“Home”を経て生まれた本作で、完全に新たなバンドになれたと言っていいのではないか。新生MY FIRST STORYの放つ文句なしの最高傑作である。発売中の『ROCKIN’ON JAPAN』9月号には、メンバー全員で「今」のすべてを語ったインタビューが掲載。その中から発言の一部をお届けします。
インタヴュー=小栁大輔 撮影=笠井爾示
「ある種、一番大人数に中指立ててるアルバムかもしれない。今回、これだったら『ALL LEAD TRACKS』って言って、ほかのアーティスト全員ぶっ倒せるなと思ったので、このタイトルにもしたし、この曲順にしたんですよね。しかも、今までやってないことを全曲の中でやってるんですよね。新しいことにも挑戦して、結果かっこ良くなれた」(Hiro/Vo)
「ほんとに、みんな武道館終わってから解放された感じがあって。そこからほんとにやっとバンドが始まったな、そこからがMY FIRST STORYだなっていう感じで、今回のアルバムも作れて」(Teru/G)
「前回の作品が加入してすぐの作品だったんで、右も左もわからない状態で、正直迷いもあって。で、47都道府県っていう長いツアーを回らせてもらって、ファイナルの武道館をやらせていただいて、そこで答えが出たんです。僕なりに自分の居場所というか、そういうものを見つけて」(Kid'z/Dr)
「前作までは、作り込んでかっこいいものを作るみたいな感じだったんです。でも今回は次元が違うというか、『これどう?』『ああ、いいね』みたいな感じでどんどん進んだし。ある意味、違うバンドとしても見れるだろうし、初期衝動としての作品としても見れるかなと思う」(Nob/B)
「簡単にみんな思いつくけど、簡単に誰もできないことをやりたいので。王道はいいけど、でもそれをできるバンドと、それを許されるバンドはなかなかいないし。だからこそみんな違った見せ方をしてるじゃないですか。でも、それができるバンドだと僕は思ってるので。それが一番かっこいいし、挑戦してみたいし」(Hiro)