現在放送中のドラマ『先に生まれただけの僕』で、元商社マンの校長という、ユニークな役柄・鳴海涼介を演じている櫻井翔。本日発売の『CUT』2017年12月号では、「俳優・櫻井翔の肖像」と題した表紙巻頭特集を展開。これまでの俳優としての歩みを辿り、俳優・櫻井翔の真実の姿に迫っている。
過去の出演作から最新作『先に生まれただけの僕』に至るまで、ひとつひとつの作品を振り返りながらインタビューを実施。憧れの仕事だったという俳優に初めて挑戦して感じた苦悩や、それぞれの作品に取り組んでいたときの心境、そしてキャリアを積み重ねていくなかで実感してきたことを語っている。
『木更津キャッツアイ』までは、楽しめるよりも全然前の段階だった。サッカーで言うと、リフティングもできないみたいな感じだったから。(中略)『木更津キャッツアイ』で、本当の意味でスタートラインに立てたと思う
『山田太郎(ものがたり)』は、二宮(和也)が一緒にいてくれたから心強かった。それと、2004年に『ウエストサイドストーリー』ってミュージカルを松本(潤)と大野(智)とやったんですけど、そこで初めて稽古というものをしてもらったんです。(中略)毎日稽古して、ちょっと背中を支えてもらったような感じでした。それと、松本、大野の存在も大きかったかな
作品ごとに、本当に少しずつだけど、監督と出会い、共演者と出会い、僕も何か武器みたいなものをちょっとずつもらっている感覚はあります
また、『先に生まれただけの僕』で演じる鳴海について、共演者の蒼井優からは、「今まで櫻井翔が積み上げてきたすべてがあってこその役」と評されたと言う。
撮影の時は当然、作品や鳴海涼介という役のことしか考えてなかったけど、『(NEWS)ZERO』とか他の仕事とかで積み上げてもらったものは、香るのかなあって。それが、よきに作用してるのか悪しきに作用してるのかわかんないけど、そういうことがあってこその役なのかなと思いました
マルチな才能を発揮する櫻井だが、「俳優って言っていただくのは、ちょっとおこがましい」と語る。しかし、彼がいかに芝居と真摯に、そしてポジティブに向き合ってきたのか、その軌跡を見て取ることのできる必読のインタビューだ。