全米公開中のマーベル最新作『ブラックパンサー』が、全米公開からわずか10日で興行収入4億ドルを突破するという快挙を達成したことが「Variety」などの報道により明らかになった。
全米公開初週に史上5番目の記録を達成したあとも本作の勢いはとどまらず、2週目の週末には1億800万ドルの興収で『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に次ぐ史上2番目の記録を樹立している。
こうして歴史的な記録を打ち出している『ブラックパンサー』の後には、マーベル・スタジオの新作として4月に『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(日本公開)、今夏に『アントマン&ザ・ワスプ』(全米公開)、そしてその後来年には『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のパート2の全米公開などが控えている。
そんな中、米メディア「Consequence Of Sound」では2008年に開始したマーベル・スタジオの巨大シリーズ企画、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズでこれまでに公開、放送された映画・ドラマシリーズ28作品をランク付けして紹介している。
本記事では、その28作品の中から上位15作品を「Consequence Of Sound」の解説をもとにご紹介。ほぼすべての作品に登場するマーベル・ヒーローたちの生みの親、スタン・リーの登場シーンも合わせて紹介していく。
28作品すべてのランキングは「Consequence Of Sound」のサイトに掲載されている。
15位:『デアデビル』(2015)
2015年にスタートしたNetflixオリジナルのドラマ・シリーズ。ニューヨークヘルズ・キッチンを舞台に、昼は弁護士として活躍する盲目の主人公マット・マードックが夜の間は法を逃れて悪事を働く人間を裁く、というストーリーだ。
スーパーパワーを持ったヴィラン(悪役)ではなく、普通の人間を不殺主義のもとに裁くというシリアスな作風が人気を呼んでいる。Netflixでは、現時点でシーズン2まで配信中だ。
<スタン・リー登場シーン>
●マット・マードックの幼少期を描いたシーンで、道で新聞を呼んでいるおじいさん
●善玉刑事ブレット・マホニーが在籍する警察署の壁に、スタン・リーの写真が貼られている
14位:『パニッシャー』(2017)
2017年からNetflixで配信中のドラマ・シリーズ。「裁く者」とのタイトルの通り、妻と子どもたちを殺され天涯孤独となったフランク・キャッスルが復讐に生きていくというストーリーだ。
これまでの3度の映画化でトーマス・ジェーン、ドルフ・ラングレン、レイ・スティーヴンソンがフランク・キャッスルを演じてきた同作だが、今回のシリーズではジョン・バーンサル(『ウォーキング・デッド』シリーズ)が主演している。
<スタン・リー登場シーン>
●『デアデビル』と同パターンで、街中の掲示板に警官姿のスタン・リーの写真が貼られている
13位:『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)
日本では昨年の11月に公開された。コメディ映画を復数手がけるタイカ・ワイティティが監督を務めたこともあって、2013年の『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』に比べるとコメディ色が全面に押し出されている。
<スタン・リー登場シーン>
●右腕に取り付けられた散髪装置でソーの髪の毛を短く刈り込んでしまう理髪師
12位:『ドクター・ストレンジ』(2016)
日本では昨年の1月に公開された本作。
ベネディクト・カンバーバッチ演じるドクター・ストレンジは、交通事故で外科医として築いてきたキャリアを捨てなければならなくなり、失意を乗り越えネパールで修行を積み魔術師として闇魔術と対決する。劇中の戦闘シーンに使われる、『インセプション』を彷彿とさせるビル街の視覚効果が見事だ。
<スタン・リー登場シーン>
●多次元空間での戦闘シーンで、ドクター・ストレンジとモルドが“着地”するバスに乗っているおじいさん
11位:『アベンジャーズ』(2012)
誰もが知るヒーロたちが一同に介したアベンジャーズが世界滅亡の危機に立ち向かう、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の「フェイズ1」(マーベル作品群の時系列順でのまとまり。現在3まである)のクライマックスを飾る本作。
「Consequence Of Sound」でも「ファンによるファンのためのマーベル映画」と称されている通り、『アイアンマン』や『インクレディブル・ハルク』、『マイティ・ソー』などのヒーロー別の作品を経て、アベンジャーズとして集結したヒーローたちをやっと目にすることができる本作はファン感涙の一作だ。
<スタン・リー登場シーン>
●最終戦闘シーンのあとのシーンで、TVのニュースに映る、チェスをプレイ中のおじいさん。ニューヨーク決戦についてコメントする
10位:『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)
『キャプテン・アメリカ』シリーズ最初の本作では、第2次世界大戦中の1942年を舞台にスーパーソルジャー計画によって生まれた超人兵士、キャプテン・アメリカの出自を描いている。
キャプテン・アメリカのコスチュームを開発したハワード・スタークがトニー・スターク(アイアンマン)の父親であったり、スーパーソルジャー計画で使用されていた血清がハルクに投与された血清と同系列のものだったりといった小ネタが散りばめられているのも見どころのひとつだ。
<スタン・リー登場シーン>
●キャプテン・アメリカの記者会見に参加している退役軍人
9位:『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)
「フェイズ3」の幕開けとなる本作では、3月1日に日本公開を控える『ブラックパンサー』の誕生シーンもフィーチャーされている。
「アベンジャーズを政府の管理下に置く」という世界協定「ソコヴィア協定」をキーポイントに、チームアイアンマン対チームキャプテン・アメリカという構図でアベンジャーズの激しい仲違いが描かれる本作。対立してしまった彼らだが、両者にある共通項は「平和を守る」という思いだ。そんな彼らが最後にたどり着く友情溢れる決断にMCUの醍醐味が凝縮されている。
<スタン・リー登場シーン>
●キャプテン・アメリカからトニー・“スタンク”への謝罪の品を届けるフェデックスの配達員