6月29日にニュー・アルバム『The Now Now』を全世界同時リリースするゴリラズ。
2D(ボーカル)、ヌードル(ギター)、ラッセル・ホブス(ドラム)、そしてマードック(ベース)からなる彼らだが、現在マードックが刑務所に収容されていることから、今回の新作ではエース(『パワーパフ ガールズ』に登場する不良集団、ギャングリーン・ギャングのリーダー)という新ベーシストが参加することが明らかになっている。
本記事では、刑務所にいるマードックも含め、メンバーたちにインタビューした「Noisey」の記事の一部を紹介する。
フル・インタビューは「Noisey」の公式サイトで読むことができる。
「Noisey」では、2Dとラッセルにはとあるカフェで、ヌードルにはゴリラズのレコーディング・スタジオからさほど遠くないジムで、そしてマードックには刑務所の面会室でインタビューを行ったとのこと。
なぜカフェを選んだのかと2Dに尋ねると、「どうしてここを選んだかって? 部分的にはトリップアドバイザーのせいで、でも俺が見た夢のせいでもある。夢の中で、72番のバスに乗ってここに来たんだ。そしてようやく辿り着いて美しい光景を見た。ここにはカーリーフライがあるんだよ」と回答。
さらに、2Dに「見た目が変わりましたね」とコメントすると、以下のように語っていたという。
まあ、百聞は一見に如かずって言うからね。
そうだね、気分がいいんだ。小石のように鋭い。研いだ小石だよ。集中してて、自分のやるべきことが分かる。世界は危うい状態で、悪いことが起こっている。例えば……
(1秒に一回、大きな音で指を鳴らす)俺が指を鳴らすたびにニワトリが一羽死ぬって知ってた?
そう、ひどいもんなんだよ。だから俺ができること、誰でもできることは、指を鳴らすのを止めることだ。ニワトリを救うんだよ。誰にでもその力がある。分かる?
そして2Dとラッセルにマードックはどこの刑務所に収容されているのかと尋ねると、ラッセルが軽薄に笑いながら「タバコの吸い殻の道をたどって行きな。保護命令には従ってな」と答えていたようだ。
そして記者はマードックにインタビューするべく、刑務所を訪れマードックに面会。
「ここで友達はできました?」と尋ねると、以下のように答えたという。
いや。刑務所では、一人一人が島なんだ。みんな誇大妄想を抱いてて、世界から切り離されている。
ブレクジット後のイギリスみたいにさ。できることと言えば、国境を防衛して、自分の核兵器のデカさを自慢することだけ。ここの現時点でのスーパーパワーはビッグ・ボールズ・マクギネスっていうサイコなやつ。
そいつを一発殴って、ここのチンピラどもに誰が本物の権力者か見せつけてやろうかな。
その後、刑務所に入れられた理由については以下のように説明。
あの忌々しい裁判官に聞いてくれ。あんな役立たずは野菜栽培コンテストの審査員をやっても信用できないね。
カツラの中に酒瓶を隠してるのも見たしな。たぶんあの野郎は完全に酔っ払ってたんだよ。いずれにしろ、ひどい誤審だ。
また、「Change.org」上では現在、マードックの釈放を求めファンによる嘆願キャンペーンが行われている。本記事執筆時点では約7500人の賛同が集まっているが、これについてマードック本人はどう思っているのだろうか。
(2人の巨漢の警備員に立ち上がらせられながら)その調子でがんばってくれたまえ。
巨大な動きが膨れ上がるを感じるよ。俺のつなぎの中だけの話じゃなくてさ。#FreeMurdoc!
なお、ゴリラズは6月に来日公演を行うことが決定している。
来日公演の詳細は以下の記事より。
関連記事は以下。