ジョニー・マーが“How Soon Is Now”のギター・リフ誕生秘話を語る。「ギターの音を出してエフェクトをかければいいと思った」

ジョニー・マーが“How Soon Is Now”のギター・リフ誕生秘話を語る。「ギターの音を出してエフェクトをかければいいと思った」

ニュー・アルバム『Call the Comet』を6月15日にリリースしたジョニー・マーだが、彼がザ・スミス時代に作曲した“How Soon Is Now?“のギター・リフが生まれた経緯について明かした。

同楽曲は1984年にジョニー・マーが作曲。同じ時期には“William, It Was Really Nothing”、“Please, Please, Please Let Me Get What I Want”といったスミスの名曲を書いていたという。

「Radio X」の特別企画にて、マーはホストのジョン・ケネディに以下のように語っている。

70年代にハミルトン・ボハノンの“Disco Stomp”って曲があって、それがもう本当に馬鹿みたいなポップ・レコードだったんだよね。

他の友達がディープ・パープルとかレッド・ツェッペリンみたいなすごく賢いギターものにのめり込んでいくのをよそに、僕は“Disco Stomp”で頭がいっぱいだった。あのギターから熱心に学んでいて、当時はまだ12歳とかそのくらいだったけどね。

本当にすごく馬鹿げてるんだ。よくラジオであの曲がかかるのを待ってたね。夢中だった。何と言うか、ギターはこうあるべきだみたいに思ったんだ。大人になるにつれ、それがボ・ディドリーという人から始まってることに気づいた。基本的に彼は自分自身のビートを発明したんだ。



そしてマーは“Swamp”と呼ばれるデモを制作、それをスミスのプロデューサー、ジョン・ポーターにもとに持っていったという。その際、ジョンにこの曲を練り上げるよう励まされたのだとか。

励まされたマーは、フェンダーのツイン・アンプを2台使い、セッティングを変え、エフェクトの同期が上手くいかないなどの問題に悩まされながらも独特のギター・リフを生み出すため、完成までに何度も何度もテイクを重ねたと以下のように明かしている。

手こずったね。夜遅くになっても、全然気に入らなくてさ。デモの感じが出ないんだよ。それでずっとトレモロ・エフェクトを曲に使いたいと思ってたから、今がチャンスだと思ったわけ。

単純にアンプに繋いでギターの音を出して、その音にアンプでエフェクトをかければいいんだと思った。すごくシンプルな話だよ。

それだけなんだよ。元々変わった子供だったんだ。旅行に出かけてもただじっと車の中で、ひどい車酔いになりながらも、ひたすら“Everybody do the disco stomp…”ってかかるのを待っていた。

その10年、20年後、それを呼び起こしたということだよね。でも僕は、他の大抵のことはヘタクソなんだ!




一方、先日「The Guardian」のインタビューに答えたマーは、自身とモリッシーは「いつも違っていた」と語っていた

インタビューの中でマーは、モリッシーを批判することを「不誠実」だと感じるかどうかという質問に以下のように答えている。

もう長いからね。30年の間には色々あるよ。モリッシーと僕はいつも違ってたし、それは誰もが知っていることだ。

なぜ自分がこういったことを訊かれるのかは理解できる。僕らは偉大なバンドだったし、今でもデカいバンドだからね。

でも俺が彼の番人であるかとか、彼に対して不誠実であるかとかということは、そこには含まれてないんだよ。なぜなら僕にも自分の人生があるからさ。

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