8月9日に通算6枚目となるニュー・アルバム『ウィー・アー・ノット・ユア・カインド』をリリースし、来年3月には主催フェス「KNOTFEST JAPAN 2020」が4年ぶりに日本にて開催されるスリップノット。
『ロッキング・オン』9月号では、混沌を極める現代に一石を投じる新作について訊いた、フロントマンであるコリィ・テイラーへのインタビューの模様を掲載している。
昨年リリースされたシングル“All Out Life”の一節がそのまま引用されたアルバム・タイトル(『ウィー・アー・ノット・ユア・カインド』)について、コリィはそこに込めた思いを以下のように語った。
ライブ会場で5万人の観客が一斉にこのフレーズを繰り返し合唱したら最高じゃないか、と思ったんだ。ただ、時が経つにつれ、それは俺たちのスローガンのようになっていった。俺たちだけじゃなく、みんなにも俺たちと同じように他人のことを見てもらいたいと望んでいるんだ。
また、新作はバンド史上最も制作に時間をかけたのは、なぜだったのだろうか?
自然とそうなったんだ。無理やり作るようなことはしたくなかったし、やることすべてを納得した形でやりたかった。
俺たち全員、これほどまでに素晴らしい楽曲を書けたことが信じられないほどだったよ。どうやってアルバム収録曲を選ぶべきかが議題になるくらいだった。ただ、どれもこれも良い出来だったけど、作品に合わない曲、もうやったことがあると思えるような曲は削除していった。このバンドの要素がすべて入っていつつも、ファンが予測していなかった何かが入った作品、つまりみんなの期待以上の作品にしたかったからね。
さらに、コリィはバンドを俯瞰的に捉えつつ、バンドの信念についても語っていた。
このバンドの素晴らしいところは、常に危険を冒すことを厭わないことだ。俺たちは、自分たちがリスクを恐れていないことに誇りを持っている。リスナーがそれについてくるか否かは関係なく、だ。
俺たちのアート、クリエイティビティのために必要なことならば、すべてやる。今回もそこに変わりはない。ただ、今作は同時に、俺がクリエイティブな過程で自我を出さないよう心掛けた初めてのアルバムでもある。
インタビューではその他、新調したマスクのデザインについてや、「KNOTFEST」を主催する身として、同イベントがどのように機能してほしいかなども語っている。
新章を迎え、さらに攻撃性が増したスリップノットは、いま何を考え、その轟音を鳴らしているのか。ぜひ『ロッキング・オン』9月号にて確かめてみてほしい。
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