コロナ禍の先にある洋楽来日公演の行方は? 一度きりのフェス「スーパーソニック」やこれからの洋楽シーンについて、クリエイティブマンプロダクション代表の清水直樹氏に訊いた!

この秋、熱狂の3日間がやって来る――
最新型フェス「スーパーソニック 2020」の見どころはここだ!

文 = 小池宏和

コロナ禍の先にある洋楽来日公演の行方は? 一度きりのフェス「スーパーソニック」やこれからの洋楽シーンについて、クリエイティブマンプロダクション代表の清水直樹氏に訊いた! - ©SUPERSONIC ALL RIGHTS RESERVED.©SUPERSONIC ALL RIGHTS RESERVED.

昨年、めでたく20周年の大きな節目を迎えたサマーソニックが新たな歴史を歩みはじめるために、オリンピック・イヤー限定でこの9月に開催を予定しているフェス「スーパーソニック」。しかし周知の通り、世界中で猛威を振るうコロナ禍によって、五輪延期は当然のこと、我々の生活そのものが根底から揺るがされる日々が続いている。サマソニの公式YouTubeチャンネルでは、昨年に出演したアーティストたちのライブ・アーカイブ映像がそれぞれ24時間限定で公開されるなど、辛抱強く日々を送るリスナーへの配慮がなされた。

そんな中で4月2日には、スパソニこと「スーパーソニック」の出演アーティスト第1弾が発表に。とてもサマソニの「繋ぎ」とは思えない、超豪華&超強力なラインナップに驚かされた人は少なくないはずだ。もちろん、コロナ禍の影響は決して楽観視してはならない。今回の発表は、我々にとって「保証」ですらない、極めてピュアな「希望」なのである。今は、この希望を胸に日々を闘い抜くことこそが最も大切なのだと、あらためて痛感させられた次第だ。

待望の新作を携え、昨年のサマソニに続いて登場する文字通りのホープ=The 1975。第2の黄金期を迎えているリアム・ギャラガーや、笑顔の伝道師ファットボーイ・スリムは、今こそ求められる歓喜をもたらしてくれるだろう。大阪初日、及び幕張2日目には、スクリレックスによる狂気と紙一重の熱狂が、そしてカイゴの陶酔感が、EDMシーンの奥行きを描き出す。幕張オンリーのスペシャルな3日目には、オーディエンスを無条件に巻き込むラップ・スター兼ロック・スターのポスト・マローンが、そしてウータン・クランによる鉄壁のコンビネーションが控えている。

コロナ禍の先にある洋楽来日公演の行方は? 一度きりのフェス「スーパーソニック」やこれからの洋楽シーンについて、クリエイティブマンプロダクション代表の清水直樹氏に訊いた!

また、マンチェ組のイアン親分や、新作でUK1位奪還のブロッサムズの他、サンディエゴの大型ドリーム・ポッパーであるコナン・グレイ、ヒリヒリするようなリリシズムで頭角を現している女性SSWのべアバッドゥービーら、見逃せないニューカマーたちもズラリ。この大いなる希望を前にして、我々はただぼんやりとウイルス蔓延の収束を願っている場合ではない。目一杯ワクワクしながら、毎日を生きよう。


クリエイティブマンプロダクションは、6月19日より「過去サマソニ映像によるオンライン・ライブ企画」を予定。ラインナップとスケジュールは以下の通り。



※この記事は5/7発売ロッキング・オン6月号に掲載されたものを、一部加筆し掲載したものです。
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