【JAPAN最新号】THE KEBABS、最新アルバム『セカンド』で露わになったバンドの本性! 彼らがただのロックバンドのままではいられない理由

もっとコード減らそう、歌詞減らそう、キメを減らそうって、去年だったらブレーキかけてたところを、今回は逆にブレーキかけない方向で(佐々木)

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』12月号にTHE KEBABSが登場!

最新アルバム『セカンド』で露わになったバンドの本性! THE KEBABSがただのロックバンドのままではいられない理由

インタビュー=杉浦美恵 撮影=YAMA 山添雄彦


THE KEBABSというバンドの面白さとは、申し分のないセンスと技量を持ち合わせたメンバー4人が、あえて凝った音作りをしない、考えすぎない、シンプルなロックをひたすら楽しくかっこよく演奏する、というところにあった。1stアルバムがいきなりライブ盤だったりしたのも、そのバンドの在り方をよく表していたと思う。だからこそ、2枚目のアルバムもその路線を踏襲したものになるかと思いきや。やはりそこは手練れのミュージシャンたち。この4人から生まれてくるものが、ただ「シンプルなロック」という範疇にとどまっていられるわけがなかったのだ。かくしてTHE KEBABSの新作『セカンド』は、最高のロックアルバムであるのと同時に、高度に練られた、遊び心に満ちたアンサンブルと歌が随所で堪能できる、THE KEBABSにしか作れない一枚に仕上がった。「シンプルに」ということさえも取っ払ったがゆえに、バンドはついに本性を現した。THE KEBABSのこの変革は、いかにして起こっていったのか。(杉浦美恵)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年12月号より抜粋)



『ROCKIN’ON JAPAN』2021年12月号