野性のカオスから愛へ――
止まらない進化を見せつけた最新ライブ完全レポ！
文＝小川智宏
昨年12月の東京国際フォーラム以来およそ9ヶ月半ぶり、当然2月にアルバム『THE MILLENNIUM PARADE』をリリースしてからは初めてとなったmillennium paradeのワンマンライブ。配信イベントではいくつかライブをしていたし、8月にはほとんどワンマンと言っていいくらいの気合いの入ったパフォーマンスを見せたFUJI ROCK FESTIVALがあったとはいえ、ついに、と言っていいインターバルである。「millennium parade Live 2021 “THE MILLENNIUM PARADE”」、東京・大阪合わせて5日間。東京最終日である10月4日・東京ガーデンシアターを観たが、そこで直面したのは、それまでの彼らのライブとはまったく違うエネルギーとメッセージを全身で感じる体験だった。というか、ショーの最後、ステージの端に一列に並び、繋いだ手を掲げて挨拶をしたメンバーを見て僕は衝撃を受けたのだ。「まるでロックバンドじゃん」と。（以下、本誌記事に続く）
（『ROCKIN'ON JAPAN』2021年12月号より抜粋）
『ROCKIN’ON JAPAN』2021年12月号
