【JAPAN最新号】Mrs. GREEN APPLE、深まる愛、極まるポップ! 傑作『ANTENNA』への旅路、3人が明かす絶望と希望のすべて

【JAPAN最新号】Mrs. GREEN APPLE、深まる愛、極まるポップ! 傑作『ANTENNA』への旅路、3人が明かす絶望と希望のすべて

人は普通1年で1年分の成長をするけど、僕らは2年間で7年分くらいの皺寄せがやってきた感覚。
途轍もないものをくらった気がしてて。だからこそもう1回ミセスを始めようという決断ができたところもあるし、
覚悟という言葉の意味が全然違う。重みっていうか、リアリティ、経験が伴ってきたのかな

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』8月号表紙巻頭にMrs. GREEN APPLEが登場!

深まる愛、極まるポップ!
傑作『ANTENNA』への旅路、3人が明かす絶望と希望のすべて

インタビュー=安田季那子 撮影=神藤剛


そう! ミセスのフェーズ2ってこれなんだよ!と思わずガッツポーズしたくなるような(実際した)、そんなアルバムが到着した。フェーズ1最後の『Attitude』以来4年ぶり、5枚目のオリジナルアルバム『ANTENNA』である。

2022年3月の“ニュー・マイ・ノーマル”を皮切りにスタートしたMrs. GREEN APPLEのフェーズ2は、本当にパワフルな日々である。復帰のミニアルバム『Unity』と復活ライブ「Utopia」のあと、“私は最強”“Soranji”“ケセラセラ”と、いずれもタイアップながら自らの真髄を見せつける珠玉の楽曲を次々とリリース。ツアーや対バン、フェスなどのライブ活動はもちろんのこと、冠のバラエティ番組がスタートしたり、ドラマにゲスト出演したりと――なんというか、とてもポップスター然とした、多彩な姿を見せている。

約2年の活動休止を経て、パワーアップして帰ってきたミセス。簡単に言ってしまえばそうなのだが、どうやらそんなに単純な話でもなさそうだというのは、フェーズ2の数々の楽曲から滲み出ていたように思う。Mrs. GREEN APPLEはいつだってポジティブなメッセージを放ってきたバンドだ。それはフェーズ1でもフェーズ2でも貫かれている彼らの確かな信念である。しかし今、その「ポジティブ」の前提条件は、大きく変化してきている。

フェーズ2に至る時間の中で、3人は未だかつてないほど大きな苦悩を味わったのだそうだ。否応なしに自らと向き合う日々の中で、等身大の自分のサイズを知り、「無敵の自分」ではなくなり、言うなれば「大人」になった。でもそれこそが、タフでしなやかで優しい、今のミセスの強さに繋がっているのだ。『ANTENNA』に刻まれた深い深い愛と受容の心は、世代を超えて人々を癒やし、支えていく。そこに辿り着くまでの彼らの道のりを、この巻頭特集から知ってほしい。(安田季那子)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年8月号より抜粋)


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