【JAPAN最新号】最新にして最高のバニラズ・アルバム完成!進化し続ける4人が作り上げた新たな王道作『Lab.』

カメレオンバンドになるには時間が必要なんですよ。やっとその説得力が生まれた

10周年とレーベル移籍という節目を経て、go!go!vanillasは新章に突入した。その第一歩にして間違いなく最高傑作と言えるアルバムが堂々誕生である。実験室を意味する「Laboratory」と愛を意味する「ラブ」を重ね合わせて『Lab.』と名づけられた移籍第一弾アルバムは、言うまでもなく“SHAKE”や“平安”、“Persona”という移籍後のシングルで見せてきた新たなバニラズの集大成であるのと同時に、この4人にしか鳴らせないロックンロールを真正面から注ぎ込んだ渾身のロックアルバムだ。楽曲自体のバラエティ性に加え、5人の名だたるミックスエンジニアが参加することで生まれた多彩なサウンド、そして社会の問題から歴史、ロックンロールの伝説まで縦横無尽にぶった斬るような歌詞。このアルバムから浮かび上がるバニラズは、これまで以上にひと言では言い表せないさまざまな顔を見せてくれる。しかし、牧達弥(Vo・G)の描く明確なビジョンと、それを的確に具現化するメンバー3人の手腕が、その一見バラバラな楽曲たちをガッチリと結びつける。そして、その中で背骨のようにしてアルバムを支えるのが、“Super Star Child”や“Moonshine”のようなストレートなロックチューンだというのも、ずっと彼らを追いかけてきたファンにとっては感動的だろう。「実験」を繰り返し変化し続けるのもバニラズの本領だが、その変化の先で、彼らは彼らにしか生み出せない「王道」もしっかりとその手に握りしめている。これがgo!go!vanillas、僕らの時代のロックンロールだ。

インタビュー=小川智宏 撮影=TAK SUGITA(Y’s C)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年1月号より抜粋)


『ROCKIN'ON JAPAN』1月号のご購入はこちら
JAPAN最新号、発売中! クリープハイプ/尾崎世界観×n-buna(ヨルシカ)/JAPAN特製カレンダー/Mrs. GREEN APPLE/Official髭男dism/YOASOBI/My Hair is Bad/SHISHAMO 宮崎朝子2万字/go!go!vanillas
11月29日(金)に発売する『ROCKIN’ON JAPAN』1月号の表紙とラインナップを公開しました。今月号の表紙巻頭は、クリープハイプ です。 ●クリープハイプ 今こそ生まれた最高傑作アルバム『こんなところに居たのかやっと見つけたよ』を4人で語る! ●尾崎世界観 × n-bu…
*書店にてお取り寄せいただくことも可能です。
ネット書店に在庫がない場合は、お近くの書店までお問い合わせください。