ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのモーリーン・タッカー、ティー・パーティ支援について初めて語る

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのモーリーン・タッカー、ティー・パーティ支援について初めて語る

オバマ政権への反対キャンペーンを展開するティー・パーティの集会に参加しているのをネットの動画で発見されたヴェルヴェット・アンダーグラウンドのモーリーン・タッカーだが、参加が明るみになってから初めて口を開いた。

モーリーンは今年の夏に開かれたティー・パーティの増税反対集会でみかけられ、テレビ局のインタビューにも応じ、その動画が最近になってネットで注目された。

しかし、モーリーンは自分が右翼であることは否定し、現状に納得のいかない民主党支持者としてオバマ政権への反対を表明しているだけだとリヴァーフロント・タイムス紙に語っている。

「わたしがサラ・ペイリンやブッシュが大好きだと思ってる人は相当に勝手な見当違いをしているだけね」とモーリーンは説明している。「わたしはこれまでずっと民主党に投票してきたけど、それもオバマの約束している夢物語を聞いて『どうやってそのお金を捻出するわけ?』と訝しく思うまでのことだったのね。あの頭のおかしな話に付き合って、本当にこの先も増税しないで済むと思ってる人には、ご苦労さんと言ってやりたいわ!」。

さらにモーリーンは自分の政治的なスタンスは「必ずしも保守ではなく」、ケース・バイ・ケースで判断していると語っている。

「わたしはこれまでなにが起きているのかよくわからずずっと投票してきたの。だから、民主党に投票してきたことになったのよ。わたしの考えは、政治家は全員が嘘つきで、ゴロツキで、詐欺師だというものなの」とモーは説明する。

「わたしはケース・バイ・ケースでものごとを決めていくわけ。保守派やリベラル派なんかよりはわたしの方がずっと自主独立なのね。どっちの側にもわたしは賛成しないし、実際にどっちかに賛成している人はバカだし嘘つきだと思う」。

モーリーンは特にオバマ大統領がアメリカの経済問題について責任転嫁をしているところが特に腹立たしいという。

「ここ1年半以上もずっとブッシュのせいにだけしている政権なんてわたしには信じられないわ!」とモーリーンは説明する。「大統領とその側近たちがそんなに頭がいいっていうんだったら、なんでこの問題の深刻さについてなにもわかっていなかったわけ? 大統領は言ってるのよ、わたし、ビデオで観たんだから。自分は知らなかったって!」。

さらにモーリーンは自身が街頭インタビューに答えている動画などがこれほどまでに大きなニュースとして報道されたことに驚いているとも語った。

「自分のことをリベラル派と自称するくせにぜんぜん寛容性のない人をみると驚いちゃうわ」とモーリーンは続ける。

「リベラル派ってみんなのことが好きじゃなかったの? 貧しい人とか、移民とか、ゲイとか、障害者とか、マイノリティーとか、犬とか、猫とか、いろんな色の目の人とか、いろんな色の髪の毛のひととか、平和とか、愛とか、そんなの全部嘘でしょ? 自分たちとまったく同じように考えない人に対してまるで寛容じゃないというところがとても興味深いところね。反対すると即座にバカ扱い、ナチス扱い、差別主義者扱い。それって相当におかしいわよ! わたしは絶対に政治的意見を基準に人のことなんて判断しないから。その人の誠実さ、情熱、優しさ、思いやり、そういうものでなら判断するわ。でも、政治? 絶対にしない!」。

モーリーンは今では音楽活動からは完全に足を洗っていて、今回の報道が取り沙汰されるようになってからは元のヴェルヴェット・アンダーグラウンドのメンバーとの連絡が入ったりはしていないと語り、こう説明した。「わたしのことを知ってる人なら誰だって、わたしはバカじゃないし、人種差別主義者でもないし、ナチスでもないとわかっているはずよ。わたしのことを知っている人なら、わたしが飛行機恐怖症だということ、それと虫が怖いのも知っているはずよ。でも、自分の考えを表明することにはまったく怖気づかないことも知ってるはずよ」

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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