レッド・ホット・チリ・ペッパーズは、8月31日にリリースされる新作『アイム・ウィズ・ユー』に収録されている“Brendan‘s Death Song”ついて、旧友だったブレンダン・マレンに捧げた曲であることを明らかにしている。
ボーカルのアンソニー・キーディスは自身のオフィシャル・サイトで、今回の新作のための最初のリハーサルを行った日に旧友の訃報を知ったことを綴っている。
「ブレンダンは俺たちがジョシュ・クリングホッファーとリハーサルする最初の日に死んだんだ。リハーサルに着いてから俺はバンドにあんなに素晴らしい人を失ってしまったということを伝えてね。それから特になにも話さずに演奏を始めたんだよ」
その一方で、ジョシュは訃報をリハーサルの初日に知った時のことをこうLAタイムズ紙に語っている。「なんか悲しい挨拶だったっていうか。みんなにとっての親友が逝ってしまったわけだからね」。
この曲の歌詞には「ぼくには生かせてくれ、死の時が訪れた時には死神さえ泣いてしまうほどに」という一節もある。
ブレンダンはイギリスからロスアンジェルスに渡り、クラブ経営者やブッキング・エージェントとしてロスアンジェルスの初期パンク・シーンを開花させた人物として知られていて、1983年にチリ・ペッパーズに大きなチャンスを与えた人物でもあった。ブレンダンはバンドのオフィシャル・バイオ本『Red Hot Chili Peppers: An Oral/Visual History』の執筆にも取りかかっていたが、2009年に卒中で倒れ、その後間もなくして亡くなった。本はブレンダンのパートナーのケイタリー・バトラーらの手によって完成され、昨年刊行された。
(c) NME.COM / IPC Media 2011