ピンク・フロイドのリチャード・ライト急逝

ピンク・フロイドのキーボーディスト、リチャード・ライトが9月15日、癌のためイギリスの自宅で亡くなった。享年65歳。

1965年にロジャー・ウォーターズ、シド・バレット、ニック・メイスンらとピンク・フロイドを結成、オリジナル・メンバーである。楽曲のソング・ライティングも手掛けており“ペイントボックス”“The Great Gig In The Sky”などを作曲、また一部楽曲でヴォーカルを務めた。

デヴィッド・ギルモアが自身のオフィシャル・サイトで発表した追悼メッセージは下記のとおり。
「だれもリチャード・ライトの代わりにはならない。 彼は私の音楽のパートナーであり私の良き友人だった。彼は優しく、謙虚、人前にあまり出たがらなかったが、彼の魂がこもった声とパフォーマンスはピンク・フロイドのサウンドにおいて極めて重要で魔法のような存在だった。

彼と同じような人は誰もいなかった。私と彼の音楽のテレパシーの融合は1971年の‘Echoes’で最初に開花した。ピンク・フロイドの『狂気』に収録されている‘Us and Them’‘The Great Gig In The Sky’はリチャードが書いたものだし、彼のクワイエット・タッチなしには‘Wish You Were Here’は成り立たなかった。

途中、いろいろな理由で彼はしばらく道を失っていた時期があったが、90年代半ばの『対/The Division Bell』で復活し、彼のバイタリティー、スパーク、ユーモアは戻り、2006年の私のツアーにおいてオーディエンスのリアクション、総立ちの喝采が彼を待っていた。 私の気持ちを言葉で表現するのは並大抵のことではない。でも、私は彼を愛していた。彼がいなくなって途方もなく寂しく思う」
デヴィッド・ギルモア
2008年9月15日月曜日

ご冥福をお祈りいたします。
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