【インタビュー&出演アクト解説】洋楽好きのための新たなるフェスrockin'on sonic 2026――プロデューサー山崎洋一郎へのインタビューと豪華出演アクト解説で見どころを完全網羅!

【インタビュー&出演アクト解説】洋楽好きのための新たなるフェスrockin'on sonic 2026――プロデューサー山崎洋一郎へのインタビューと豪華出演アクト解説で見どころを完全網羅!

rockin'on sonic 2026年も開催決定! 前代未聞の新年フェスとして誕生し、大盛況のうちに幕を閉じたロキソニは、第2回の開催決定によって、日本の洋楽シーンを盛り上げる場としての役割を、より自立的かつ永続的に目指していくことになるのではないか。

第1弾アーティスト発表にも、その意気込みがひしひしと感じられた。ペット・ショップ・ボーイズ、アンダーワールドというエレクロトロポップ、ダンスミュージック界大物2組に加え、新進気鋭の注目アクトもエントリー、観客が観たいものとロキソニが観せたいもの、その2つを絶妙なバランスで両立した来年のラインナップは、ロキソニの可能性を広げていくものになっているからだ。

というわけで、今号では14ページにわたるロキソニ2026事前特集をお届けする。各出演アーティストの見どころ徹底解説に加え、今年もプロデューサーの山崎洋一郎氏を直撃。一日間開催となるロキソニ2026のテーマ、ブッキング話etc.、全部聞いてきました!(インタビュー=粉川しの、rockin'on 11月号掲載)


【プロデューサー:山崎洋一郎 インタビュー】


●まずロキソニは第1回をやるってなったときから、第2回、3回って続くロングフェスを作るぞって決めていたのか、それともあくまで、1回目が成功したらちょっと考えてみようかなという感じだったのか。出発点はどこに置けばいいですか?

山崎「それすら考えてなくて、本当に純粋に、まずはやってみようと。だから2025と付けていなかったし。『一時期に比べて減ってしまった洋楽ロックバンドを中心とするイベントを開催したい』っていう、ただそれだけでした。でもよくよく考えたらうちのフェスってわりとそのパターンが多いんだよね。ROCK IN JAPANのときも、まずはやってみようって」

●じゃあ今回の開催は前回の手応えというか、感触ありきなんですね。

山崎「そうだね。内容としては大成功だったと僕は思っていて。それは出演アーティストのラインナップとしても大成功だったと思うし、来てくれたお客さん自体から、ものすごく大成功な感触を得られたので。赤字はなんとか努力すれば減らせるし、内容に関してもさらによくできるというのであれば、『第2回もやるしかないだろう』と思ったのは確かですね」

●前回、出演アーティストをインタビューしていたときのリアクションもすごくよかったんですよね。「これはなかなかいいフェスだね、ぜひこれからも呼んでくれよ」みたいな温度感だったんですよ。山崎さん自身、お客さんも楽しいし、アーティスト側も楽しいしっていうフェスを作ることができた感覚はありました? それとも予想通りでしたか?

山崎「綺麗事じゃないけど、みんなで作っていいものができたっていう感じ。お客さんもそうだし、出演者もそうだし。本当にそういう肌感があって。で、2回目をやるからには新たなビジョンも自分の中で生まれてきて。

それは何かって言うと、1回目やったときには想定していた人たちがちゃんと来てくれたじゃない。日本にとって洋楽ロックが黄金時代だった頃の、ロックやポップの音楽に対してものすごく熱量の高い、そして長くそういったカルチャーを愛し続ける人たちが集まってくれた。そこをベースにして、もっと発展させていけると思ったんですよ。未来に進んで行くためには若いリスナーをいっぱい取り込んで、若いアーティストをガンガン呼んで、最先端のカルチャーを取り入れて……ってしないと未来に向かって進めないのかというと、それだけではないんだなっていう感触を得たのね。それとはまた違うビジョンを描けたというか。

だからといって後ろ向きな、『あの頃はよかったね』で停滞するようなイベントではなく、そこに集まった熱量の高い人たちやアーティストたちをベースにして、例えばもう少し今の時代の空気感とクロスオーバーさせていく発展のさせ方って、できるんじゃないかなって思えた」

●じゃあ今回は、より発展させていきたいっていう思いありきのブッキングだった?

山崎「そうだね。前回と比べたら2回目は明らかにそう」

●絶妙なラインナップですよね。今回はロッキング・オンのメインストリームからはズレてるんだけど軸はそのままで角度をつけたというか。あとは明らかに若手のラディカルなものを投げてみるっていう。新旧ともにバリエーションが扇状に広がったなって思いました。

山崎「そう受け取ってもらえるとうれしいです」
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