殺人で服役中のフィル・スペクター、連邦裁判所への裁判見直し請求も棄却される

殺人で服役中のフィル・スペクター、連邦裁判所への裁判見直し請求も棄却される - 2011年作 『ウォール・オブ・サウンド:ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・フィル・スペクター 1961-1966』2011年作 『ウォール・オブ・サウンド:ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・フィル・スペクター 1961-1966』

2003年にフィル・スペクターの自宅で女優のラナ・クラークソンが銃の暴発によって死亡した事件で2審判決で有罪に処され、現在服役中のフィル・スペクターだが、アメリカの連邦最高裁判所に対して起こした裁判の見直し請求を棄却されたことが明らかになった。

フィルは事件について1審については陪審が割れたため裁判が無効となったが、2審では死なせてもいいと思って事故を引き起こした(未必的故意)ことにより有罪と審判され、その後19年の禁固刑に処されている。しかし、フィルは公平な審判がなされていないと何度かカリフォルニア州裁判所に訴えを起こしていて、昨年12月にはアメリカ連邦最高裁判所に対して自身の裁判の判事を務めたラリー・ポール・フィドラー判事が私見を裁判で強要したとして審議の見直しを請求していた。しかし、これも先頃棄却されたことをローリング・ストーン誌が伝えている。

フィルはカリフォルニア州最高裁判所に対して、これまでの裁判でフィルから過去に脅迫されたことがあるとして行われた女性5名の証言は作為的に引き出された証言だとして控訴を試みていたが、棄却されていた。その後、フィルはカリフォルニア州裁判所からこれ以上の上告は受け付けられないと宣告され、フィルは連邦最高裁判所に対して審議見直しを請求していた。

その一方でフィルは被害者ラナ・クラークソンの母親ドナから損害賠償を求める訴訟を起こされていたが、2月6日にフィルがクラークソン側と示談に落ち着いたことが明らかになったとBBCが伝えている。


(c) NME.COM / IPC Media 2012
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