ラム・オブ・ゴッドのランディ・ブライスのチェコでの殺人容疑に米国務省が声明を発表

ラム・オブ・ゴッドのランディ・ブライスのチェコでの殺人容疑に米国務省が声明を発表

今年の6月にラム・オブ・ゴッドのランディ・ブライスが殺人容疑で逮捕された事件について、ファンがランディの無罪を主張して起こしている嘆願に対し、アメリカ国務省は政府として今は見解を表明できないとしている。

ランディは6月28日に公演を予定していたチェコのプラハを訪れたところ空港で逮捕されたが、容疑は2010年5月24日にプラハのクラブ・アバトンで行われたライヴで起きたファンの死亡事故をめぐるもので、ダイビングをしていて床に頭部を打ちつけてその後死亡したファンの死の責任を問われている。

逮捕後、ランディは38日間拘留され、8月3日に釈放されたが、その後、ランディは訴追され、チェコの法廷で争われることになり、ファンは訴追の取り下げを求める嘆願運動を始めることになった。

この嘆願に対して、国務省の民主主義・人権・労働問題担当次官補のマイケル・ポスナーは国務省ではランディの裁判について「注意深く見守っています」とファンに返信している。ポスナー次官補は次のように説明している。

「2012年8月3日にチェコ共和国で身柄拘留から釈放され、数日後帰国したD・ランドール・ブライスについてのみなさまの陳情につきましては了解いたしました。ブライス氏は2010年のコンサートで亡くなったチェコ人男性の殺人容疑をめぐる裁判出廷のためチェコ共和国へ赴くつもりであることを表明しています。ブライス氏はMTVにも先頃『これが自分にとって正しいことだと思う。このかわいそうな男性の遺族はせめてなんかしらの回答を必要としている』と語っています。ただ、ブライス氏の裁判が進行中であるため、事件の詳細について議論することは今できません。国務省ではブライス氏の裁判の進展を注意深く見守っています」

さらにポスナー次官補の声明は次のように続いている。

「国務省は2011年度版の『人権報告書』で、チェコ共和国では『法律が公平な裁判を受ける権利を保障していて、独立した司法組織によってこの権利は基本的に行使されている』と認めています。国務省ではチェコ政府はブライス氏の裁判が公平で、透明性のあるものとして速やかに行われ、ブライス氏の法的な権利が十全に保障されるよう、尽力するものと期待しています」

ランディはこれまで、事件について自分にかけられている容疑は「馬鹿げている」としていて自分は「100パーセント無実だ」と語っていて、さらにアメリカ司法省が事前に自分が逮捕される危険があったことをチェコ政府から通達されていながら、自分に通知しなかったことを批判している。有罪判決が下された場合、ランディは最高で10年の禁固刑に処される可能性がある。

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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