「ちょっと、限界を感じてたところもあったんです。こうすべきなんだろうとか、自分たちはこうあるべきなんだとか、ちょっと頑なになってた」
そう語るのは、6月26日にニューシングル『高嶺の花子さん』をリリースするback numberの清水依与吏(Vo・G)。その「限界」を超えて、堂々とback numberの王道を更新しているのが、プロデューサーに蔦谷好位置を迎えた表題曲の“高嶺の花子さん”だ。『ROCKIN’ON JAPAN』7月号にはメンバー3人でのインタヴューが掲載されている。
蔦谷氏のプロデュースによって、これまで以上にアッパーなサウンドになった今回のシングル曲だが、清水は蔦谷氏にオファーするにあたり「ぶっ壊して下さい」と頼んだという。その根本にあるのは「自由に――根っこが自由に出来る感じっていうんすかね。『こうしなきゃいけない』っていうのがどんどん減ってきたっていうか。インディーでバンドやってた頃みたいな感じにちょっと戻ってきてる」という気持ちの変化だ。
その変化がもっともよく表れているのが、タイトルと歌詞だとメンバーは言う。
「このシングル、back numberとしてやったぞって思うのは歌詞とタイトルだと思うんですよね」(小島和也/B・Cho)
「このタイトルを言われた時に『逃した魚』を思い出して。『え、これほんとにそのタイトルで行くんですか?』みたいな感じがあった(笑)」(栗原寿/Dr)
今までの作品以上に他力本願な主人公と、ちょっとした遊び心を詰め込んだタイトルは、じつはback numberの本質でもある。それがこのタイミングでどうしてでてきたのか、さりげなくも大きな変化の季節にある彼らに迫るインタヴュー。浅草で行ったフォトセッションも必見だ。

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